今日は、六本木アクシス内のaxisギャラリーで開催中の写真展「Save the Film Gelatin silver session」へ・・・
フイルムを残そうと、写真家やクリエイター、映画監督、ミュージシャン達が集まり、写真展とトークイベントを16日(木)まで開催しています。
[Save the Film] ちょっと寂しい響きです。長く慣れ親しんだ「銀塩写真」という名前さえ、最近では、プリントのみですが、マーケッティング用語として「銀写真プリント」に変ようという、こんがらかるような動きがでてきています。
写真展に展示されている写真の質はともかく、全体にノスタルジックでエモーショナルな展示です。
その中で、一番おもしろかったのは宇宙物理学者・理学博士の佐治晴夫さんの「宇宙のからくりからみた銀塩の魅力」という銀塩写真と人間の親和性についての論文でした。その論文中でさえ「デジタル写真のデメリットもいずれはデジタル技術によって克服されていくのだろうが・・・」と科学者らしい意見を書いています。
本当は「銀塩かデジタルか」では無く「銀塩もデジタルも」なのですが、設備産業のフイルム製造は、一定の生産量を割ったとたん、赤字になります。地球破滅時計があるように、銀塩フイルム終了時計はもう残りわずかかもしれません。
映画の配信が「プリント」でなく、電子配信が普及したらもっと時計は進んでしまうかもしれません。
もし、あと数年でそうなったら、電気も無いところで撮影する事の多いドキュメンタリー写真は無くなってしまうのでしょうか・・・ それをも補うバッテリーや発電装置が開発されるのでしょうか・・・
でも、私は、デジタル写真のおかげで、これまで参入できなかった新しい才能が映像の世界に入ってきやすくなった事を評価します。
でもでも、世界で一社でよいですから、銀塩写真システムを作り続けてほしいです。
でもでもでも、ポラロイドの運命を見れば、それは無理なのでしょうか・・・
「プロフェッショナルフォトグラファーを目指す若者よ!これからは、デジタル写真だけでOKだ!ただしライティングと画像処理はしっかり修業せよ!」
「Save the Film Gelatin silver session」は、東京の後、名古屋、京都にまわります。
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