今日は、午後から東京都写真美術館へ・・・
全く異なる催しものを3つ開催しています。「土田ヒロミのニッポン」「日本の新進作家 Vol6 スティル/アライブ」「文学の感触」です。
「催しもの」と書いたのは、「文学の感触」と「日本の新進作家 Vol6 スティル/アライブ」の一部がイラストレーションだからです。
今日感じた事は、「写真」は「写真展」で見た方が伝わる写真と、写真集等の目先で見た方が伝わる写真があるという事です。これは、プリントというハードの面を言っている訳ではありません。
チョット前までなら、写真展では「銀塩プリント」写真集は「印刷」でという図式でした。「印刷」では「銀塩」の持つ情報量を全て再現(一部情報によると最高60%)できるわけではないので、写真に写っている物事や情報以外の情報を得られる「銀塩」での写真展に行く意味が多いにありました。しかし、現在では都写美の写真展でも「銀塩」プリントの隣りに「インクジェットプリンターのプリント」が並んでいるのが普通です。100%インクジェットプリントの写真展も当たり前になっています。
極端ですが、写真集も「インクジェットプリンターのプリント」での写真集を作れば、写真展と写真集での「メディアの差」は無くなります。
写真作家は、目的により「写真展」が良いか「写真集」の方が伝わるか、純粋に「メディアの違い」として両者を捕えられるようになったと思います。
そういった観点で見てみると、先週見た、東松照明さんの写真展は「写真展」、土田ヒロミさんの写真展の方は「写真集」でしょうか・・・
「日本の新進作家 Vol6 スティル/アライブ」では、屋代敏博さん「回転回LIVE!」が面白く、大橋仁さんの作品は、先週見た、青山のラットホールで開催されている、フランス人の写真家Antoine d'Agata(アントワン・ダガタ)の作品に共通するところがありますが、あちらの方が遙かに力強く「肉食と菜食」の違いを感じました。
「文学の感触」は「試み」として、また新しい世界を知る上ですごく面白いインスタレーションです。
今の都写美の催し物、結構長い映像等もあるので時間の余裕を持って行かれる事をお奨めします。その点では、今日はチョット失敗。まだ入場券はあるので、もう一度ゆっくり見に行きたいと思っています。
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