
今日は、珍しく写真館ライティングでの撮影です。
皆さんは、ご存じ無いかもしれませんが、コマーシャル、エディトリアル系のライティングと写真館系のライティングは結構違うのです。コマーシャル、エディトリアル系のライティングは自由奔放、写真館系のライティングは形式美せす。
コマーシャル、エディトリアル系もフォトグラファーやスタジオのアシスタントでライティングを覚え、そこから各フォトグラファーが自分流にアレンジしていきます。写真館も先生について、ライティングや、着物の修正や写真の修整を覚えます。そして、大きな写真館の流儀にしたがって撮影をしていきます。例えば、銀座の有賀写真館、五十嵐写真館、立木写真館等々昔からある写真館の系統があるようです。撮影技術ばかりでなく、着物の直し方等も各派で異なるようです。なんか、生け花の世界のようです。
さて、今日のライティングは、そんななかで写真館ライティングの基本中の基本のライティングです。肝心なのはメインライティングとフロントライティングの光量比です。メインが2にフロントが1の光量比が原則です。
あとは、重要なの「絞り」です。写真館系の撮影をするときは、あまり絞りません。ボケのある柔らかい表現をします。今日はワセリンをプロテクトフィルターに塗って、ソフトフォーカスにして撮影しました。
最近の写真館は、若い人を撮影する場合は、結構コマーシャル系のライティングをして撮影をする場合が多いようです。それに加えて、スタジオ・アリスに代表されるような、これまでの写真館とは全く異なる写真館も登場してきました。
毎年開催される「富士営業写真コンテスト」の写真展を見に行くと、現在の写真館の流れがわかって、面白いし勉強になります。

これは、ある写真館の写場です。ライトは傘でなくボックスになっていますが、フロント、メイン、があります。また、天井に固定された細長いトップのライトもあります。
カメラは、最近はデジタルで、EPSONは写真館向けのプリントシステムを展開しています。
RGBのプリントで納品できる写真館は、印刷用にCMYKに変換する必要もないので、デジタルへの転換は、コマーシャル、エディトリアル系の写真より楽だったようです。
また、昔はネガに修正をしていたくらいですから、画像処理ソフトで修正するのは、馴れてしまえば安全で楽なのかもしれません。
フォトグラファーが入る団体も、コマーシャル、エディトリアル系は日本写真家協会(JPS)や日本広告写真家協会(APA)、写真館系は日本写真文化協会、日本婚礼写真協会、日本肖像写真家協会等です。

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