フォトグラファーにとって、基本技は何でしょう?
色々あると思うけど、複写もその一つである事には間違いないと思います。被写体の水平垂直、ゴミのチェック、単純作業をきちっと行う能力、集中力を維持する能力等々、多くの事が鍛えられます。私も、昔は結構複写なんかもやりましたが、さすがこの歳になると、あきっぽくなり複写は、あまり好む仕事ではありません。今日は、その複写の本格版を、アソシエーツフォトグラファーの池嶋君がしていました。
この仕事は、某企業のこれまでのカタログ200数十冊を複写しデジタル化するもので、スキャナーで読み込む方法では対応できないので、複写になりました。複写にも最新のデジタル技術が生かされています。
セットは、複写の定番、左右1灯づつで均等に光りを廻しています。
ただ、これまでと違うのはカメラ。
Canon 40Dを使用しています。このカメラのライブビュー機能を使用し、PCに繋げばフォトグラファーはカメラを覗かないで、ピントの調整も、シャッターを切るのも、露出をバラすのも座ったままできます。
今回の撮影は、2日間かかりましたが、ライブビューの無いカメラでしたら、フォトグラファーが脚立の上に立ち、アシスタントが複写物を入れ替え、フォトグラファーが細かい調整をファインダーを覗きながら調整すryという、方法が一般的でした。腰の悪いフォトグラファー等には辛い作業でした。
カメラは、ギア雲台を使用し、微調整をします。
複写はライトの均一性と、複写物とカメラの水平は、とても重要な事です。
今回は、複写物を押さえるのにガラスを使用しています。ナングレアガラスという、無反射ガラスで、複写物を押さえる方法もありますが、今回は普通のガラスを使用したので、カメラ等がガラスに映り込まないように黒のウールペーパーを貼ったボードに穴をあけてそこから、レンズをのぞかせます。
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