東京は、何て贅沢な街なのだろうか?
これも「格差社会」のなせる「技」なのだろうか?
今、銀座が面白い。
東京生まれの私は、少し大げさに言えば、小学生から銀座を見てきた。日比谷の映画館街で映画を見て、不二家で食事をする。少し物心ついて、高校生の時、友人との待ち合わせは、SONYビルの現在の「あるでん亭」の場所にあったプチモンドだった。
やはり、高校生の時には「4.28沖縄デー」の闘争写真をSONYビルの前で撮影していた。大学生の時には、銀座にはベトナム戦争の休暇兵が多くいた。そして、初代のNikonサロンに初代のKodakフォトサロン・・・・
バブル時代が終わり、一部景気が良くなりつつある今、休日の銀座をつまらなくしていた原因の一つ、銀行、証券会社が表通りから撤退し、多くの世界的ブランドの直営店が店を連ねるようになった。そんな、ヨーロッパ系ブランド店が開催する文化事業の数々・・・・
わたしの生業とする写真の世界でも、その恩恵を被っている。
先日のHermes銀座8Fの、写真展会場では最も心地よい空間での「木村伊兵衛のパリ」展、昨日見たライカ銀座でカルティエ・ブレッソンの写真展、そして今日見た、シャネル銀座でエリオット・アーウイットの初公開写真を含めた写真展・・・・

もちろんアーウイットの写真は素晴らしく、「癒し」だけではなく「世界へのメッセージ」、写真の持っている力がみなぎる写真達だった。そんな写真のすばらしさは「百聞は一見にしかず」で見ていただくしかないが、さらに驚いたのは会場で配られる120ページもある「図録」だ。
黒、白、赤の表紙から好きな色を選んで来場者全員に無料で配られる。こんな贅沢な写真展がこれまであっただろうか。
バブルの頃、日本企業で「メセナ」という言葉が声高に叫ばれた。でも、バブルが弾けたとたんに全く聞かなくなってしまった。
シャネルがどういう戦略でこの写真展を開き、贅沢な図録を配布しているのかは解らない、伝統的なメセナなのだろうか?
いずれにせよ、今日見たアーウイットの写真展は、高価なシャネルを買い続けている、日本と世界のシャネラー達からの恩恵には違いない。
東京は、銀座は贅沢だ。ありがたい。

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