撮影技法 4月13日(金) 1046


今日は、13日の金曜日。キリスト教徒にとっては不吉な日ですが、多くのご都合ブツディストの我々には関係は無いはずですが、何となく気になります。
さて、本日は朝9時半から、某外資企業との飯島も参加してのミーティング。
お昼からは、雑誌のアドバトリアルの商品イメージ撮影です。
いつもは、ライティングを中心にご紹介してきましたが、本日はもう少し細かい撮影セット部分までご紹介です。長いです。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_4183752.jpg
今日のスタジオは、これまでも、何回か登場した玉川田園調布のハウススタジオのランティーユです。
2Stの洗面台を使用します。光燦々の気持ちいいスタジオです。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_429284.jpg洗面台を使用するのですが、ここの洗面台はどういう訳か木製です。クライアントの希望は、タイル貼り、もしくは石製の洗面台だったのですが、色々な条件でこのスタジオになりました。そこで、白いタイルを準備し、木製の洗面台をタイル製に変身させます。
まず、パーマセルの白いテープをはります。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_4335251.jpgパーマセルの白テープの上に、やはり、パーマセルの両面テープを貼ります。パーマセルというのは、アメリカ製の紙テープで、これが輸入されるまでは、布のガムテープを使用していました。

撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_436758.jpg両面テープにタイルを1列貼ります。1列では足りないので、2列貼る為の工夫をします。
貼ったタイルの裏側に、ハレパネを貼り、その上に2列めのタイルをはります。
下の図のようになります。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_541155.jpg

撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_554156.jpg三次君が、何やら大きなトレーシングペーパーに穴を開けています。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_575039.jpg完成するとこうなります。
今日のレンズは80-200mmの200mm側を使い、背景をボカすために、F4で撮影します。ピントは、マニュアルで合わせます。
なぜ、こんな事をするかというと、撮影商品の金属部分の写り込みをきれいにするためなのです。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_5135974.jpgトレペの奥はこんな感じのライティングをしています。
タフラックスを垂らし、鏡の写り込みをきれいにし、ストロボで洗面台の奥を被写体より明るくして、爽やかな朝の感じにします。
メインの被写体へのライトはスタジオの大きな天窓から入ってくる自然光だけです。
ハウススタジオでは、晴れていれば自然光を上手に利用します。
撮影技法 4月13日(金) 1046_b0069507_52453100.jpg今日のコンピューターセクションです。
レンズの開放から1段しか絞っていないので、PC上で画像を拡大してピントをしっかりチェックします。
撮影に立ち会った、代理店のディレクターが「先日撮影したカメラマンはフィルム撮影だったので、ポラでの画像確認だったので、大変だった」と言ってました。もう、フィルムでの撮影は「希少」になったようです。






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by mash_boss | 2007-04-14 04:28 | ロケーション | Trackback | Comments(2)
Commented by SHINYA at 2007-04-14 16:26 x
タイルの角のRの修正が難しそうですね。
あ、ボケたらわかんないか?
Commented by mash_boss at 2007-04-15 10:02
shinyaさん、そのとおりです。200mmでF4、撮影距離2m+の被写界深度は本当にあさいです。PCで確認しましたが問題ありませんでした。
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