2月12日(日)表参道。
2月12日(日)表参道。_b0069507_0571538.jpg昨日、表参道ヒルズがオープンしました。
表参道は、私が最初に交通事故を起こした場所であり、リチャード・ブローティガンにであった場所です。
熊谷さんのアシスタントの後半の時期と、フリーになってしばらく、日曜が休みの時は毎週、表参道で写真を写していました。
フリーになって、しばらくした7月だったと思います。キディーランドの隣にあった、ROPEのオープンカフェで昼間からチンザノのロックを飲んでいた時、カウボーイハットを被った白人が、斜め前にいるので興味津々で「何をしているの?」と聞きました。(今より、英語がスラスラと出る歳でした。)すると「人を見ているんだ。」との返事。
色々話していたら、彼は小説家で、リチャード・ブローティガンだという事がわかりました。
偶然、学生の頃はまっていた晶文社のアメリカ文学のシリーズで、ビートジェネレーションの作家という事で、何となく覚えていたので「フィッシングの事を書いた人?」と聞いたら「アメリカの鱒釣り」という本を書いている事を教えてくれました。
何となく気が会った我々は、飲みに行ったりしました。彼は、毎年夏に日本に来ているとかで、次の年も東京に着くと電話が来て、飲みに行ったり、彼の定宿の京王プラザホテルから隅田川の花火を見たりしました。それから何回かの夏、同じような事をしていましたが、突然、彼の自殺のニュースが流れました。
今は、もうROPEのカフェも、セントラルアパートもありません。「アメリカの鱒釣り」はまだ読んでいません。

写真は、その頃表参道に集まっていた、'50sのファッションでロックンロールを踊っていた子達をハッセルブラッドでスナップしたものです。
この写真のシリーズを見た、コピーライターが資生堂のシリーズ広告の課題で新聞広告を制作し、毎日広告賞に応募して、特選3席に入賞しました。今は昔の物語です。ブログランキング参加中です。 ここのクリックお願いします。
by mash_boss | 2006-02-13 00:59 | 写真世界等々 | Trackback(1) | Comments(2)
Tracked from !!!!! 大佐日報 !.. at 2006-08-31 23:08
タイトル : Fishing with death
1984年にピストル自殺したアメリカ人作家、リチャード・ブローディガン。彼が67年に発表した小説『アメリカの鱒釣り』は溢れるイメージと言葉でビート世代とヒッピー世代の思想、雰囲気を軽く飛び越えた驚異的な作品です。とても軽やかな文体でありながらこの作品からは強い「死」の匂いが感じられます。 二つの墓地の間を、墓場クリークが流れていた。いい鱒がたくさんいて、夏の日の葬送行列ののようにゆるやかに流れていた。 といった具合に「死」はアメリカの鱒釣りの世界において重要なファクターであるようです。 ...... more
Commented at 2006-02-13 09:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mash_boss at 2006-02-13 10:26
鍵コメさん、日曜日は苦労するのです。(爆)
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