1月9日(月)Polaroid8x10,MASH & more
今日は、しばらく行っていない秋葉原をぐるっと1/4周まわりました。結構お店も変わっていて、これもヨドバシカメラの影響でしょうか? その後、企画書を書きに誰もいない事務所へ・・・結構能率があがりました。スタジオではアソシエーツフォトグラファーの岡安君が「Jill」のファッション撮影をしていました。同じくアソシエーツフォトグラファーのホソミ君は「オーディション」のロケから戻り、後かたづけをしていました。
さて、1月7日にチョット書いた、Polaroid8x10システムについてです。
このフィルムは、国際規格の8x10(20Cm x 25Cm)のフィルムホルダーが使用できる、ビューカメラなら使用できるポラロイドフィルムで、カラーなら撮影後75秒で、モノクロなら40秒で、暗室も必要なく8x10インチサイズのプリントができるシステムです。
システム的にPolaroid8x10は、密着プリントですので、その粒状性は素晴らしく、カラー、モノクロとも粒子のほとんど無い、階調豊かなプリントができます。
特に、カラーの色調は独特の発色で、ファンも多く、全世界のアーティスティックな作品を撮影する写真家が使用しています。
日本では、ファッションフォトグラファーが、極たまに使用しているようです。
ネックはシステムの価格で、例えばPolaroid8x10のカラーの場合15枚1パックで¥34,461,-、1枚あたり¥2,297,-もします。
下の写真は、ポラロイド8x10フィルムのカタログの為に撮影した作品で、この写真が掲載されたカタログを数年前に増刷しましたので、まだ、何処かにあるかもしれません。
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久しぶりに、polaroid8x10で作品撮影したくなりました。blogランキングへ参加中です! クリックをお願いします。




MASHが今日あるのも、実はポラロイド社のおかげなのです。
私が、ポラロイドと関わったのは、まだ杉木直也さんのアシスタントをしている頃でした。その後、アシスタントに付いた、熊谷晃さんもポラロイドの仕事をしていたので、その一部の仕事を引き継ぐ形で、独立をしました。それから、2004年まで、26年間ポラロイドはmashのメインクライアントでした。
ポラロイドとの仕事は、単なるクライアントとアドバタイジングフォトスタジオという関係だけでなく、ポラロイドフィルムを使用したアーティスティックな活動のテクニカルアドバイザー的な役割も担っていました。
特に、1986~8年,2001~2年にかけてのポラロイド20x24での著名写真家、アーティストによる作品制作のテクニカルアドバイスは興味深いものでした。
私が、ポラロイド社と関わった頃は、虎ノ門の第6森ビルという小さなビルにある小さな会社でしたが、その後、最盛期には社員数も200名を超えた時もありますが、現在はその1/4くらい規模になってしまいました。
その、原因はアメリカ的経営とデジタルです。
その象徴は、1999年で、この年日本ポラロイドは最高売り上げを記録しました。CMキャラクターに99を起用し、毎月女性誌に雑誌広告を打っていました。2000年には、モーニング娘を起用し、私も毎月、ポラロイドの撮影に追われていました。ところが、その2000年に、コンパクトカメラとデジタルカメラの出荷台数が同じになりました。その後は、急坂をころげ落ちるように、ポラロイドフィルムの出荷数は減り、現在では人々の記憶の片隅に追いやられています。
米国のポラロイド本社はその後、チャプターイレブンと言われる、アメリカ版の民事再生法を適用されるまでになり、その後。更正しましたが、同じ社名で別会社のようになりました。
今、全く同じ事が、普通のフィルム会社にも起こっています。コダックも、フジも、コニカミノルタもフィルムの売り上げは減り続けています。アグファにいたっては倒産してしまいました。
これから、どうなるのでしょう?
実は、ポラロイドがこうなったのも、デジタルばかりのせいではありません。ポラロイドはランド博士が創設した、オーナー企業だったのですが、80年代初頭に売り出した、ポラビジョンというインスタント8mmが当時出始めた家庭用のビデオカメラとの競合に敗れて経営的に失敗し、社長のランド博士が退陣した頃から、アメリカ的マネーゲーム的な経営が行われるようになり、今の結果を招いたように思われます。
また、日本のフジフイルムが、インスタントフィルムの分野に進出し、その確かな技術力とマーケッティングでシェアを増やしていったのも一因です。
ポラロイドは、デジタルにも早期から取り組み、また多様な技術力を生かして、医療用画像診断装置等、色々な物を試作していましたが、上手く製品化する事ができず、また株主の利益のために、開発した多様な技術を途中で売却するなどして、競争力を失い、現在の姿になってしまいました。
メーカーには、ちゃんとしたマーケッティングと、技術力が必要で、ニーズにあって製品をタイミング良く売り出す必要があります。それをするには、株価で一喜一憂するような、マネーゲーム的経営では、絶対だめだし、また技術優先で、良い物を出せば消費者が付いてくる的発想では、全くだめな事を26年間で学びました。
広告写真の撮影スタジオも全く同じで、ポラロイドを他山の石としなければ、いけません。
下の写真は、良き時代にポラロイドの広告用に撮影した写真の一部です。

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by mash_boss | 2006-01-10 02:50 | 写真世界等々 | Comments(3)
Commented by アーリー at 2006-01-11 09:13 x
以前「証明写真」と言えばポラロイドでした(在タイ時)。タイ人も証明写真を撮ってもらう時は「ぽらろ~い」と頼みに来たものです。ちなみにコピーは「ぜろっく(す)」です。
長野オリンピックの頃からコダックは日本撤退してコニカに運営を任せ香港から管理するという噂が立ったりしたものです。そういえばこの頃WTOにフジフィルムを不公平だと訴えたりしましたね。
コニカもコニカミノルタになったり狭い業界ですが、色々変化がありますね。投資業界では三角合併などが解禁になる最初の2,3年のうちに外資の大波が日本に押し寄せて、超優良企業C社やN社も外国資本に変わるかもしれないという噂をしています。もちろん車のT社もです。国際評価額から見ると、日本が世界に誇る優良企業もメチャクチャ安いんですよね。小泉首相が提唱する外資倍増計画のお陰でハイエナ・バーゲンセールが始まりそうです(笑)
フィルム業界だけでなく周辺メーカーのノーリツもかなり苦しそうです。
でも「モノ作り」ってやはり「好き」でなくては出来ないと思います。
Commented by mash_boss at 2006-01-12 08:20
アーリーさん、狭い写真業界でも、KM社からO社へプロ担当の人が転職したり、日本の企業の見えにくい変化が、如実に見えてしまうような、なりふる構っていられない変化が起きているようです。
今年から、来年にかけて、いろんな事が決着するのですかね~
Commented by Duol at 2006-01-13 14:34 x
初めまして、突然の書き込み失礼致します。
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