FCCJ 64/365 3月5日(木)
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FCCJ                 64/365             3月5日(木)_b0069507_08141198.jpg今日の夕方、写真家・桑原史成さんの写真展オープニングレセプションに伺いました。

会場は丸の内の FCCJ(公益社団法人 日本外国特派員協会)テレビの記者会見などでよく目にする、あのロゴ入りのバックパネル。
「ああ、ここがあの場所か」と思いながら会場へ。

FCCJの廊下では、水俣病を撮影して70年、韓国を撮影して50年という、桑原さんの写真展が開催されています。
桑原さんは、今年の11月で 90歳。
ひとつのテーマを、70年近く追い続ける。
言葉で書くのは簡単ですが、実際にそれを続けるというのは、どれほどの覚悟と情熱が必要なのでしょう。
ただただ、脱帽です。

FCCJ                 64/365             3月5日(木)_b0069507_08141234.jpg1960年代初めに撮影した、水俣病の家族の写真について解説する桑原史成さん。
写真の横に立ち、当時の状況を静かに語る姿がとても印象的でした。

1960年代初頭。横浜の総合写専を卒業した桑原さんは、故郷の津和野へ帰省するため東京駅に向かいます。
その見送りに来てくれた同級生、写真家の 英伸三さん が一冊の雑誌を手渡します。
それが、週刊朝日の水俣病特集でした。

列車の中でその記事を読み、「これから自分が撮るべきテーマはこれだ」そう思ったそうです。
久しぶりに帰った故郷でしたが、津和野にはわずか一泊。お母様が止めるのも聞かず、すぐ東京へ戻り撮影の準備を始めます。

そして、水俣へ。
それから、約70年。同じテーマを撮り続けているのです。
写真家としての覚悟というものを、改めて考えさせられます。

FCCJ                 64/365             3月5日(木)_b0069507_08141103.jpg桑原史成さんは、水俣だけでなく韓国も長く撮り続けてきた写真家です。
1965年の日韓基本条約以降、約60年にわたり韓国の社会や人々を記録してきました。

会場には、日韓基本条約に反対する学生デモの写真も展示されています。
当時の韓国社会の熱気や緊張感が、そのまま写し取られているような写真です。

その写真について解説していたのは、韓国籍で初めてピューリッツァー賞を受賞した写真家 金炯勲(キム・ギョンフン)さん。
1960年代初頭、韓国では自国のカメラマンが自由に社会の出来事を撮影することが難しい時代でした。
そんな中で韓国の現実を撮影し、世界に伝えた桑原さんの存在は、韓国でもとても大きなものだそうです。

韓国では、桑原さんの名前を知らない人でも、写真は知っているということが多いとか。
そして写真を学ぶ若い世代にとっては、桑原さんの作品は、いわばお手本のような存在になっているそうです。

FCCJ                 64/365             3月5日(木)_b0069507_08141042.jpgFCCJの廊下には、水俣病、韓国、そして北朝鮮をテーマにした桑原史成さんの写真が展示されています。

特別な展示室ではなく、FCCJの廊下に並ぶ形の展示ですが、その一枚一枚に重みがあります。
そしてこの展示、どなたでもご覧になることができます。

丸の内に行かれる機会があれば、少し足を止めて、写真を眺めてみるのも良いかもしれません。


詳しくはココからどうぞ!


by mash_boss | 2026-03-06 15:45 | 写真展 | Trackback | Comments(0)
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