50年前にこの見出しです。
時代だよな~「中平卓馬 火ー氾濫」を見た感想です。
何と表現していいかわからないけど、結論としては、中平さん今でも、やっぱり凄いです。
森山大道さんとは、似て非なるものです。
何というか「都会的」に感じます。
著書「なぜ、植物図鑑か?」で「写真家は主観的イメージをすて、あるがままを写す事を目指し、世界の中の自分を正当に位置づける」事が目指すべき方向で、その方法は「白日の下の事物を、カラー写真によって捉え、植物図鑑に収めて」いく事にだと書いています。
暗室作業はもっての他とも言っていたと覚えています。
ご存命だったら、デジタル写真をどう捉えるのでしょう。
昨年のトピックスは、生成AIの普及で写真は詐術である事を更に一般大衆にも知らしめるようになった事です。
もちろん、昭和49年(1974年)の「詐術」とは意味合いが違うのでしょうが、暗室がフォトショップに変わっただけで、行ってはいけない事は同じです・・・
手練手管、主観の塊の広告写真なんて、写真の内にははいらないんだろうな~
国立近代美術館で4月7日まで、開催中の「中平卓馬 火ー氾濫」は、なんと言っていいかわかりませんが、万能向きではありませんが、見に行くべき写真展です。
写真展の一部の撮影禁止(中平さんの日記と1種類の雑誌)以外は、撮影OKの写真展です。
中平さんは、著作権をどう思っていたのでしょう?
その点の発言は少ないように思います。
昔の「アサヒカメラ」も資料として展示されていますが、あの頃のアサカメは大人の雑誌でした。というか、社会全体が大人の時代でした。
今、私もYoutubeを見ますが、だんだんバカというか長時間思考が苦手になっていくように感じます。
社会の幼児化が起きているような気がしてきます。
色々アブナイな~