今日の原宿の車です。
元祖Volkswagenです。
最近は、めったに見なくなりました。
かわいいカラーリングのワーゲンです。
ルーフキャリアとホワイトリボンのタイヤ、古いバックミラーも凝っています。
ラジアルタイヤ以前は、高級車はホワイトリボンタイヤでした。
まだ、あるんですね~
ワーゲン詳しくないですが、リアウインドが大きいし、そんなに古い世代のワーゲンではなさそうです。
背景の横断歩道混雑です。
学生は春休みなんですね~
春休みは、一番ウキウキするお休みでした。
ワーゲンと言えば、有名な広告シリーズがあります。
1959年から17年間続いた、DDB制作のキャンペーンです。
左の広告のコピーです。
ビジネス誌向けの広告です。
小さいことが理想
きっちりつめたら、ニューヨーク大学の18人の学生がサン・ルーフ付のVWに乗れました。
フォルクスワーゲンは、家庭向きに考えて大きさが決められています。おかあさん、おとうさん、それに育ちざかりのこども3人というのが、 この車にふさわしい定員です。
エコノミイ・ランで、 VWは 1リットルあたり 平均21km強の記録を出しました。
あなたには、ちょっと無理な数字です。プロのドライバーは商売上のすてきな秘けつを持っているんですから。(お知りになりたい? ではVWBox #65 Englewood, N.J.へお手紙をどうぞ)。ガソリンはレギュラー、また、オイルのことは次の交換時期までお忘れください。
VWは在来の車より全長が4フィート短くできています(とはいっても、レッグ・ルームは同じくらいあります)。 ほかの車が混雑したところをぐるぐる巡りしている間に、あなたはほんの狭い場所にも駐車できるんです。
VWのスペア部品は格安です。新しいフロント・フェンダーは(VW特約店で)21.75ドル、シリンダー・ヘッドは19.95ドル、品質がよいのでめったに必要とはしませんが。
新しいフォルクスワーゲン・セダンは1,565ドル、ラジオ, サイド・ビュー・ミラーのほか、あなたがほんとうに必要なものは全部ついています。
1959年には、12万人のアメリカ人が、小さいほうが理想と考えてVWを買いました。
ここのところを考えてみてください。
1年後、写真とThink smallのヘッドコピーと写真は変えず、ボディーコピーだけを変えたライフ誌等の一般誌向けの広告がつくられました。
小さいことが理想私たちの小さな車は、もうそれほど珍しいものではなくなりました。
大学生たちが詰めこみ記録競争をすることもなくなりました。
給油所で給油口はどこかと聞かれることもなくなりました。
ギョってな視線で見つめる人もいなくなりました。事実、私たちの小さな車を運転する人の中には、1ガロンあたり32マイルをこなす運転上手もいらっしゃいます。
オイルは5クォートじゃなく5パイント。不凍液も必要なし。タイヤは6万km以上保ちます。
こういった経済性をいちど実感なさると、あとは気にもとめなくてすみます。
そうそう、駐車スポットも小さくてすみ、保険料も軽くなり、 修理代も少ないのです。
新車に乗り換える時の下取りが高い---などなど、熟考の価値ありですね。
写真とコピーが織りなす広告の世界です。
でも、Youtube世代には、読む広告は通じないかも・・・
※コピー翻訳は西尾忠久著「クルマの広告」より