

日本の活躍で興奮したワールドカップですが、スポーツカメラマンにとっては、戦いの場です。
TVの中継を見ながら、つい気になってしまうのが、画面に映るカメラマンが使っているカメラです。
デジタルカメラワールドによると、キヤノンとニコンはミラーレス参加に遅れたにもかかわらず、これほど早く巻き返せるとは思っていなかったとの事です。
これは、フィルム、デジタル一眼レフ時代からの信頼できるシステムがあり、超望遠レンズ等の豊富さと、真のプロレベルのボディーのためだという事です。
キヤノンとニコンは、スポーツ写真の世界では当分の間、優位性が続くだろうとの事です。
デジタルカメラワールドの分析によると、ミラーレスに早く舵を切り、急伸著しいソニーは、スポーツ写真では思ったよりシェアが取れていないとの事です。その一因は、ボディーにあると指摘しています。
SONYに立ちはだかる壁は、決して低くはなさそうです。
各所にわたる、キヤノン、ニコンの一眼レフ時代からの、何十年もの経験とそれで得たノウハウは強いようです。
機種別には、ワールドカップではEOS R3が目立ち、ブランド名、機種名にテープを貼った、恐らくEOS R1と思われるカメラも見られたとの事です。
Nikonでは、Z9の超高速読み出し、被写体認識AFの素晴らしさによって、ミラーレスへの流れが決定的となったようです。
2024のパリオリンピックでは、スポーツ写真の世界では、一眼レフは過去の遺物になっている事は確実のようです。
※写真 Antonin Thuillier/AFP/Getty Image

三苫の1㎜として世界中に配信されたこの写真は、スタジアムの高さ50mのキャットウオークから、手持ちで撮影された写真でした。
撮影者はAP通信のペトル・ダビド・ヨセクさんです。
APは社カメとしてSONYを使っているので、レンズは400㎜、カメラはα1で撮影しました。
そもそもキャットウオークに上がって撮影できるのは、ロイター、AFP、ゲッティイメージズ、APの世界的通信社だけなのです。
日本が勝つかもと思い、この撮影ポジションを選んだ勘が当たりました。
道具としてのカメラにはAIが取り入れられますが、撮影は人間の持つ勘とかデーターが必要なのです。