40 年+フォトグラファーをしていますが、未だに謎なのは自分の「業界」の色々・・・
写真を写す仕事という事は分かっていますが、それ以外は謎なのです。
例えば、日本にフォトグラファーは何人いるのか?
平均年収はどのくらいか?
平均年齢は・・・?
実は、よくわからないのです。
私の入っている、JPS・公益社団法人日本写真家協会もAPA・公益社団法人日本写真家協会もプロフェッショナルフォトグラファーの団体ですが、そこに入っても入らなくても、写真を写す仕事を自由にできます。(各団体で入会資格審査があります。)組合では無いので、入会しなくても仕事はできるのです。
美容師さんのように、資格試験をとらなければ、その仕事につけないのではありません。
メンバーには、フリー(個人営業)もいれば、会社員もいます。
1950年にJPSが設立され、1958年にAPAが設立されました。それが今ではこの実態調査に載っているだけでも、JPSとAPA以外にプロしか入会できない写真家団体が5団体、プロもアマも入会できる団体が4団体もあるのです。
例えば、お医者さんは、診療科によって分かれています。
その診療科も、医学の発達や時代とともに細かく分かれて、専門性が高くなっています。
フォトグラファーも同じで、時代とともに新しいジャンルのフォトグラファーも生まれます。
特にこの20年で、デジタルとNetで写真界が大きく変わりました。
WebとSNSが媒体に加わり、カメラがデジタルになった事で、それによりフォトグラファーにとって新しい仕事ができるとともに、無くなっていく仕事も・・・
それに追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスのパンデミックです。
そんな状況下の自分たちの置かれている立場、以前からの「謎」を知りたくて、知らなくてはと、JPS会員の実態調査を作りました。色々あって、半年ほどかかりました。
JPSがこの種のアンケートを実施するのは、十数年ぶりなのです。
写真界も大きく変わっているので、新たな設問も作りました。
フォトグラファー、カメラマン、写真家・・・呼び方はどうでもいいですが、日本で仕事として写真を写している人の全部の実態は掴みようがありません。「隗より始めよ」という諺がありますが、先ずは自分が所属する団体構成員の実態を知らなくては、デジタルとNetにより大きく変わった世の中についてはいけません。
質問には、足りない事、反省すべき事、もっと聞きたい事等も多々ありますが、第一歩です。
業務連絡です。このブログを見ている方でJPS会員の方、質問が多いアンケートですが、実態調査の返送をお願いします。