「不肖宮嶋」のキャッチフレーズで知られる報道写真家宮嶋茂樹さんの写真展「 忘れられた香港 ~The forgotten State~」に伺いました。
一国二制度の約束を破った中国の圧政に反対する、香港の人々・学生の記録です。
写真を見て、その解説を読んで行くと、新聞、雑誌、Webでは知り得ない現場が伝わってきます。
そして、撮影者ご本人がいらっしゃって、話をお聞きできる・・・ 写真展という「メディア」の有用性を感じました。
この写真展を開催するにあたり、宮嶋さんはもう香港へは入国できないと覚悟したそうです。(今の中国の法律ではむべなるかなです。)
私は、平和な時代の香港に3回程行きました。
最後はテレサテンの撮影に行って、彼女を撮影する上品なスタジオを探して香港をウロウロしました。
その事を宮嶋さんにお話すると「彼女は今の香港の現状を体験しないで亡くなったのは、かえって良かったんじゃないのかな~」と話されました。
そんなに今の香港はひどいし、元に戻るのは今の中国政府が無くならない限り無理でしょう。
「改革解放」は、人々の思いまで「解放」する事では無かったのが、わかりました。
写真展は、13日(月)までです。
拝見するのが遅くなり、ご紹介が遅れました。残念!
そして今日は、アメリカ同時多発テロから20年目の911です。
亡くなられた3000名弱の方々のご冥福をお祈りします。
このテロの報復として、当時のブッシュ大統領は、アフガニスタンに派兵、結果的には、今年の8月31日に撤兵するまで、20年の戦争になりました。
ソ連と同じ轍を踏んでしまいました。
一説によると、アメリカは太平洋戦争の後、日本を占領し民主主義の移植が上手くいった成功体験が忘れられずに、その後、世界各地で同じことをやろうとして、ことごとく上手くいかなかったのだとか。
いずれにせよ、香港の現状を見ても、中国の文化大革命当時に戻ろうかとするような動きに世界の緊張は高まっていくのでしょうか?
嫌だな~
※写真はgettyimagesから。