今日は、「即位礼正殿の儀」の祝日ですが、JPS・公益社団法人日本写真家協会の設立70周年を記念して2021年に発行される「記念事業-日本の現代写真-」(仮題)の座談会の撮影をしました。
出席者は、JPSから2名と写真評論家3名。
今日は、1990年代後半から、2008~2009年の日本の写真状況についての座談会。
詳しくは書けませんが「写真集の垂れ流し」「写真家のインフレ」等々面白い言葉がたくさん・・・
これらも、デジタル写真になったからこその出来事。
「写真集の垂れ流し」はデジタルカメラとオンデマンド印刷で少部数の写真集が安価でできるようになったから…
「写真家のインフレ」はデジタルカメラで誰でも写真が写せるようになったから・・・
でも、最近は写真教育を受けた人が見直されるようになっているとか。
アメリカでは、スタッフカメラマンを全員解雇して、写真は記者のスマホで済ませるようにしたら、発行部数がおちたとか・・・ 理由は写真の質が落ちたからだそうです。
デジタル写真世界になって15~16年、干支では無いですが、一周回りかけているのかも・・・
最近、フィルムが色々発売されるのも、その影響?
広告写真の世界では、フィルムに戻る確率はほとんど無いでしょう。
フォトグラファー冥利のひとつは、今日のような撮影ができる事。
有力企業のトップどうしの対談なども、「耳学問」かもしれませんが、勉強になります。
今日の座談会もそうですが紙面になれば、対談の時に話された十分の一位しか載りません。
さて、写真集が発刊される2年後には、日本の写真界、機材も表現もどうなっているのでしょう。