「一眼レフをどう殺す?」この物騒なタイトルはBCN+Rのサイトから拝借しました。
まずは、SHARPが「今年中をめどに、世界最小のレンズ交換式8Kビデオカメラを商品化する。
4月15日に開催した報道関係者向けの展示会で明らかにした。
40~50万円で販売する予定だという。
マイクロフォーサーズ規格のレンズを採用。
同社製の3300万画素4/3サイズCMOSイメージセンサーを搭載する。」というニュース。
今年の1月のCESで発表したカメラです。いよいよ来たという感じです。
動画の8Kって凄いと思いますが、フォトグラファーの私にとっては、フォーサースでも3300万画素が可能という事で、2000万画素以上が欲しいと、かねがね思っている私にとってはBIGニュースです。
SHARPって、自社でイメージセンサー作っているのも驚きです。
APS-Cサイズで、フジが2600万画素以上を考えているという事らしいので、やや引き離され感のあった、限定オリンパス使いの私としては、嬉しいニュースです。
昔から比べれば、2000万画素でも問題は無いはずですが、1億画素の中判カメラがある今は、広告系では2000万画素では、ちょっと不足です。「トリミング耐性」が弱いです。
それに、AD等が「△△△万画素以上で」なんて言ってくる事もあるのです。
こういうカメラが出てくると、オリンパスの次のカメラの画素数増期待が膨らみます。
※写真はBCN+Rからさて、「一眼レフをどう殺す?」です。
左のグラフは、やはりBCN+Rからですが、レンズ交換式デジタルカメラの販売金額別のグラフです。
2016年3月は一眼レフ対ミラーレスは66.7%:33.3%だったのですが、今年の3月は32.7%:67.3%と正反対的に逆転しています。
販売金額の構成比でこれですから、販売台数の構成比だったら、一眼レフの数字はもっと小さいかも…
来年の3月のグラフはどうなっているのでしょう? 恐ろしい予感がします。
※グラフはBCN+Rから
最近感じたもうひとつの「一眼レフをどう殺す?」は、ファインダーです。
PANASONICのS1シリーズのファインダー「瞳の解像度に迫る圧倒的な解像性能を実現した、約576万ドットの有機ELパネルを採用した」というEVF、これは凄い!
先日の、ヨドバシカメラ京都嵐山撮影会で、ヨドバシカメラ日野専務が持っていたS1Rのファインダーを覗いたのですが、今までの、EVFとは異次元です。
一緒にいた、ハービー山口さんも驚かれた様子でした。
NikonのZシリーズのファインダーもかなり良いですが、S1シリーズのファインダーは更にその上をいきます。
後は、理論上EVFでは0にならないタイムラグの問題です。
S1シリーズのファインダータイムラグは約0.005秒と発表されています。
0.005秒のファインダータイムラグで画が見えて、シャッターを押して、絞りが絞られて、実際シャッターが動くまでどのくらいのシャッタータイムラグがあるのでしょうか?
一眼レフの、シャッターを押して、ミラーが跳ね上がりシャッターが切れるまでの機械的なタイムラグは、CANONのフラッグシップ、1DS系で最短0.03秒、数字的には桁が一つ違う遅さです。でも、光学ファインダーなのでファインダータイムラグはありません。
例えば、S1では実際のシャッタータイムラグどのくらいなのでしょう?
一眼レフというカメラの方式、2020東京オリンピックで終焉をむかえるのでしょうか?
レンジファインダー、ブライトフレーム、二十像合致式という方式が、Leicaに残っているように、特別なメーカーだけに「一眼レフ」は残るのでしょうか?
答えが出るのは、あと数年?
※写真はPANASONIC Webから