人気ブログランキング参加中です。DAYS JAPANの最終号が、18日発売されました。
DAYS JAPANご覧になった事ありますか?
私も、JPS・公益社団法人日本写真家協会の事務局で見る程度ですが、日本で最後に残ったグラフジャーナリズム誌です。
最初は1988年から1990年まで講談社から発刊され、突然休刊し、その時も休刊理由を巡って色々騒がれました。
その後講談社版DAYS JAPANに関わった人たちが新DAYS JAPANを発刊し「1枚の写真が国家を動かすこともある」「世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」等のフレーズを掲げ15年間発刊されました。
LIFEに代表されるグラフジャーナリズム、TV等の発達により廃刊が相次ぎました。
そんななか、メディアを写真家自身が持ち、「『監視の目』としての役割を担うべく、大手メディアが報じない世界の現実を伝えます。最前線のフォトジャーナリストたちが命を懸けた写真を通して真実を訴え続ける月刊誌です。」との姿勢で発刊し続けましたが、経営難等で2019年2月発売の15周年記念号(3月号)をもって休刊する事が決まっていたところに、元編集長であり発行者でもあった、報道写真家の広川隆一氏の性暴力問題が報道され、発刊を1ヶ月遅らせて、性暴力問題の検証記事を掲載して最終号となりました。
広川さんとはお会いした事はありませんが、同じJPS・公益社団法人日本写真家協会のメンバーとして報道写真一途に関わる姿を尊敬していました。(事件発覚後、広川さんはJPSを退会しました。)
そこに、昨年末の広川氏問題が「文春砲」で報道され、驚愕でした。
正直、上半身と下半身は別人格というのは本当だったのだと思いつつ、それにしてもご自分の行動で、今まで関わっていたご自身の報道の内容までマイナス評価にしてしまった、強いて言えば報道写真まで危なくしてしまった事を本当に残念に思います。
TVの台頭でグラフジャーナリズムが衰退し、SNS等のデジタルメディアで息の根を止められ、ジェンダー問題でとどめを刺される・・・ あまりにも現代的な終わり方に、何と表現すれば良いかわかりませんが、悲しいというか、驚くというか、複雑な気持ちです。