2日前にエントリーした、スタジオに置いてあったバナナ。
本日、スタッフのお腹に入る事になりました。
早速、バナナのモグモグタイム。
残りの結構な本数のバナナ、お土産になりました。
以前、Polaroid20x24の撮影プロジェクトを手伝っている時に、ドキュメント系の写真家として高名な方がMASHのスタジオで撮影をした事がありました。
そのフォトグラファーが、若い時に「肉」の商品撮影をする事になったそうです。
商品撮影自体が、稀な事だったそうです。
撮影が終了し、肉はスタッフで分けて持ち帰る事になり、そのフォトグラファーも家に持って帰りました。
ご家族で食べたそうですが、お子さんが「お父さん、カメラマンっていいね~」と本当に喜んだそうです。
それを話された写真家は苦笑いをなさっていました。
それをお聞きし、私は何となく少し物悲しくなった覚えがあります。
ドキュメント系のフォトグラファーって、やはり大変なんだと思いました。
もう随分昔、私が中学生か高校生だった頃ですが、アサヒカメラに篠山紀信さんが、新人として登場したページだったと思います。
その時、篠山さんは、当時最先端の広告制作会社ライトパブリシティーの写真部員か、そこを退社してフリーランスになった頃だったと思います。写真界待望のセンセーショナルな新人でした。
篠山さんの記事中に、何しかを食べられなくなったら写真をやめるか?あるいは何を食べても写真を続けるか?みたいな事が載っていました。
木村伊兵衛さんや土門拳さんは、お茶漬けをすすっても写真を続けるでしょうが、篠山さんはカレーライスしか食べられなくなったら写真をやめる、みたいな事が載っていました。
それを読んだ時に、中学あるいは高校生ながらに強烈に印象に残りました。
それ以来、何故か私は写真で「食べられなくなる」という事に恐怖感を持ちながら、プロになり生活を続けています。