伝統…?  7月13日(金) 6464


伝統…?  7月13日(金) 6464_b0069507_01444285.jpgProphoto A1です。
今、話題のクリップオンストロボを超えるクリップオンストロボです。
現在の広告系、ファッション系のプロが使うストロボの潮流はスイス製ブロンとスエーデン製プロフォトです。
スタジオでは、どちらかと言うとブロンですが、ロケではD1,B2等を揃えるプロフォトが秀でています。
そのプロフォトが昨年発売したA1を実戦投入してみました。
このストロボは、D1,B2やプロフォトのスタジオ用ストロボまで連携して、多様な使い方ができるのですが、今日はシンプルにクリップオンでの使用です。
組み合わせたカメラはEos 5Dsです。
ズバリ感想は、ストロボOK、でもね…
でもね…は、カメラの問題だと思うのです。
CanonとNikonどちらも優れたカメラですが、経験値からですが、こと純正ストロボに関してはNikonに軍配があがります。
ストロボのハードでは両社甲乙つけがたいですが、差はストロボをコントロールする「ソフト」だと思います。
私が「こりゃ、弱いな」と実感したのは、フィルム時代にEos+純正ストロボを使って、金屏風の前の被写体を写した時でした。
金屏風、ホテルの宴席で主催者がお客様を迎える時の背景に使う金屏風です。
フィルム時代のEos+純正ストロボでは、発光時に金屏風から反射する光を感じてか、露出がかなりアンダーになってしまいました。天井バウンスやディフューザーを使っても、露出の傾向は変わりませんでした。
せっかくTTL調光というのに…
同じ条件で純正ストロボで無く、当時ナショPと呼ばれていたナショナル(現パナソニック)製のTTL調光では無く、ストロボのセンサーで調光するオートストロボでは、Eosで写しても適正露出がでたので、どう考えてもEos+純正ストロボは弱いとなりました。
ある時、Nikon+ニコン純正ストロボで金屏風の前で撮影をしたら、ちゃんと写ったのです。
いろいろ聞いてみると、Nikonは報道カメラマンに鍛えられているからとか…?
デジタルカメラになっても、Eosのこの傾向は変わりません。
今や、ナショナルのストロボは無く、MASHではクリップオンストロボ使う仕事も多くはないので、フォトグラファー達は注意しながら、純正ストロボを使っています。
他の選択肢としては、ニッシンや中国製のストロボもありますが、MASHでは使っていません。
そこに登場したのがA1です。
スペック的にも、メーカーの実績としても、申し分ありません。
今日の撮影は金屏風前での撮影もあるのです。
レンタルで使ってみました。
結果は前述のとおり、TTLオートで使用したのですが、A1本体は凄く使いやすかったのですが、金屏風の前では、Eos純正ストロボを使った時と同じ傾向になってしまいました。
Nikon+A1では試していませんが、Eosの悪しき伝統は、A1でも同じでした。やはりTTL調光のソフトの問題なのでしょうか?
以前は、新聞写真部=Nikonでしたが、相当前からCanonを使う新聞社も多くなってきました。
Eos系を使っている新聞社のスタッフカメラマンはどう対処なさっているのでしょう。

※本日の感想は、あくまでも伏見個人の感想です。


by mash_boss | 2018-07-14 07:30 | 機材 | Trackback | Comments(0)
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