僕のコダクローム 1月11日(木) 6284

僕のコダクローム 1月11日(木) 6284_b0069507_03212203.jpg「僕のコダクローム」(原題Kodachrome)という曲をご存じでしょうか?

コダクローム
イカした鮮やかな色が甦る
夏の緑色も鮮やかに
まるで世界中が夏の日に
なっちゃったみたいさ

そう僕はニコンのカメラを手にいれた
写真を撮るのが大好きなんだ
だからママ
僕のコダクロームを取り上げないで

まるで、コダクロームやニコンのコマーシャルソングのようですが、1973年にポール・サイモンが発表した曲で、ビルボードヒット100で2位にまでなったヒット曲です。
そのコダクロームで撮影された1940年代後半〜1950年代後半の日本の写真を、本日拝見しました。
まるで、最近撮影したようなキレイで鮮やかなポジでした。
これを見たのは、JPS・公益社団法人日本写真家協会の広報委員会です。広報委員の関君が個人的に収集している写真です。
日本に駐留していたアメリカの軍人か軍属が日本を写した写真との事です。

コダクローム、私の世代のフォトグラファーにとっては特別な響きを持つカラーポジフィルムです。
1936年に世界で初めて発売された写真用カラーポジフィルムです。
その後、エクタクロームに代表される一般的なカラーポジフィルムとなったフィルムは内式という発色方式、コダクロームは唯一外式という発色方式のフィルムで、特色は内色より格段にキレイな色と透明感、そして粒子の細かさでした。
欠点は、フィルム感度が低いこと、増減感が長い間できなかったこと、現像設備が複雑なので現像所の数が少ない事、現像に時間がかかった事等でした。
私が初めてアメ横でコダクロームを買った中学生の頃は、現像はハワイに送って現像をしていました。
アシスタントをしていた頃は、現像を急ぐ場合は横浜の尻手にあった、東洋現像所(今のイマジカ)まで持っていきました。それでもできあがるまで1日かかりました。当時、内式のポジフィルム、エクタクロームやフジクロームは現像は3時間で現像が できましたし、テスト現像もできて増減感もできました。
テスト現像も増感もできないコダクロームでの撮影は、アシスタントにとっては緊張するものでした。
その後、1987年9月には堀内カラー、ロイヤルカラーでも現像をはじめ、その後増感現像もできるようになりました。それでも、現像には1日かかったと思います。同時期の内色発色のエクタクロームは2時間で現像できました。
では、そんな不便なフィルムをなぜ使ったのかというと、抜群の透明感(ヌケの良さ)と独特の発色、そして粒子が細かいのでB全のポスター用の写真を35mmフィルムで撮影しようとすると、ISO25のコダクロームⅡやその後発売されたKMで撮影したポジを使うのがベストだったから等です。
ところが、1990年にフジフイルムからベルビアが発売されると状況は一変、内色発色で粒子の細かさはコダクロームKMなみ、現像も堀内カラーでも、フジフイルムが全国展開していた現像所のクリエートでも2時間ででき、テスト現像で増感もできるので、市場はコダクロームどころかエクタクロームも飛びこえて、フジのベルビア系フィルムの天下にかわっていきました。
そんなコダクロームで再現された昔の東京、味わいのある写真でした。興味津々です。もっと見たいです。
僕のコダクローム 1月11日(木) 6284_b0069507_03222708.jpg今日の午後は、コダクローム写真を見た、今年最初のJPS広報委員会・編集会議でした。
3年近く担当をしてくれた、印刷営業のS嬢が今月いっぱいで転職する事になりました。
ごくろうさまでした。
そしてありがとう。
広報委員会の後、新年会に出発!
僕のコダクローム 1月11日(木) 6284_b0069507_03231255.jpgいつも編集会議後に行く「わたみん家・半蔵門店」は明日で営業を終了、18日から同じワタミ系列の「三代目鳥メロ」としてリニューアルオープンするそうです。
わたみん家・半蔵門店は、以前にも鳥の店になって、2年位で元のわたみん家の戻った経緯がありますが、「三代目鳥メロ」は成功しているようで、今度は「わたみん家」には戻らないかもしれません。
という事は、我々の定番「わらじコロッケ」は鳥メロには引き継がれないようなので、今日で食べ収め。
寂しいな〜。

by mash_boss | 2018-01-12 07:30 | 写真 | Trackback | Comments(0)
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