
連休中なので、MASHもカレンダーどおりの休みです。
そこで、カメラの事など、ひとくさり。
プロのフォトグラファーでも、やはり新しいカメラを購入すると、嬉しいのですが、伏見が一番嬉しかったのは、ハッセルブラッドを買えたときでした。
独立して、しばらくして「月刊自家用」という雑誌の表紙を担当する事になりました。撮影するのは、当時の売れっ子のタレントさん達でした。
出版社から「中判カメラで撮影を」との依頼でしたが、伏見は持っていませんでした。当時の懐事情から買えるカメラは、マミヤRB67かブロニカでした。RB67は、今のRZと異なりフィルムの巻上げとシャッターチャージが別々のレバーで操作しなければならなかったので、人物撮影には向いていずに却下、残るはブロニカだけになりましたが、当時としては珍しいサイズだった6x4.5のブロニカETRsというカメラを購入しました。
カメラの大きさも、フィルムサイズもちょうどよかったのですが、カメラに触った感じや、使用感が、それまでアシスタントをしていた先生達が使用していたハッセルブラッドに比較して、安っぽくていただけませんでした。当時、飯田橋の近くの厚生年金病院の裏あたりに、ブロニカのサービスステーションがありました。そこから、ETR用のバリオゾナーという、ハッセルが採用している、レンズメーカーのズーム(とても高価)を借り出す事ができ、そのレンズで、月刊自家用車の表紙を撮影したら、仕上がりの良さに、ビックリしました。
それに何より、当時の若いフォトグラファーの夢は、ハッセルブラッドと大型ストロボ(バルカーやPro)を持つことでしたので、少しでも、懐に余裕ができたらハッセルを買いたいと思っていました。
その後、しばらくして「ビデオサロン」の表紙(今では、CGの商品写真の表紙)を、やはりタレントさんの撮影で担当する事になったので、ハッセル500CMの中古を買うことができました。そのときの嬉しさは今でも忘れられません。
その後、中判カメラはマミヤRZ67も購入。画面サイズから、どうしてもRZ67の使用頻度が多くなりました。
ハッセルは、会社案内などで社長さんを写す時に使用するくらいになり、デジタルの現在では、ほとんど稼動しなくなりました。
昨年、アサヒパソコンの仕事で
ハッセルH1にイマコンのデジタルバックを付けて使用しましたが、レンズのシャープさと、カメラの操作性の良さ、さわり心地の良さは相変わらずでした。 By Mash_boss
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MASHのハッセルの御紹介。
左のブルーケースの中は。ボディーは500CM,500ELM, レンズは,
ディスタゴン50mm,プラナ−80mm,プラナ−120mm,ゾナ−250mm,A12マガジンx3,ポラパックx2,フ−ド、充電器、等々・・・
右のゼロハリの中は、ボディ−500CM、プラナ−80mm,プラナ−120mm,ゾナ−150mm,A12マガジンx2、ポラパック,マグニファイヤー等々です。
手前のマガジンは70mmフィルム用です。
みなさんは、70mmフィルムをごぞんじですか?
映画等の70mmフィルムの規格を流用したもので、その点、映画用の35mm規格を流用した、ライカと発想は同じです。
35mmフィルムと同じように、パトローネに入っていて、6X6で72枚の撮影ができます。フィルムは、現在製造中止になってしまいましたが、以前はコダックのエクタクロームEPRがありました。通常のブローニーに比較して、エマルジョンが常に安定して、抜けも良いようにかんじられました。
By Mash_boss