東日本大震災から、来年の3月で5年が立ちます。
雪の中での、陸に打ち上げられた第18共徳丸の撮影から始まった、年に1回被災地を写す行動も5回目になりました。
今年は、仙台近く、野蒜の簡保の宿跡から撮影をする事にしました。NAVIに出て来たルートは全線開通した常磐自動車道経由。
福島第一原発のすぐそばを通るルートです。なみえパーキングエリアにはこんな、説明書が掲示されていました。
この、パーキングエリアの次は数十キロKm先、ノンストップでいかなければなりません。
ちなみに、二輪車は一般の道の常磐高岡から先は通行できません。4輪より放射線を浴びるという事なのでしょう。
気になる方は、この区間は車のエアコンも外気導入は止めて、室内循環モードの方が良いかもしれません。
途中には、こんな電光掲示版が何カ所か設置されています。
写真は2.1μSV/hですが、1番強かった場所は4μSV/hを越えている場所がありました。これは、どういう意味を持つかは、専門家にまかせるとして、高速道路から除染作業で取り除かれた土等が大きな黒い容器に入れられて、一時的に集めてある場所が何カ所も見えます。数字よりこちらの方が不気味で、この処理はどうするのだろうと、気になります。
小泉元首相が、原発は便所の無いマンションだと言っていましたが、除染ででてきた残土等の福島県外最終貯蔵施設建設場所も、今の所、決められないのが現状です。いいたいどうなるのでしょう。国民一人一人が自分の事として、捉え直さなければ解決はむりなのでしょうか?
それなのに、再稼働がどんどん進んでいきます。大丈夫かなという、単純な思いは拭い去る事はできません。
震災前に、APA・日本広告写真家協会の東北支部大会で泊まった、野蒜の簡保の宿は昨年と変わっていませんでしたが・・・
簡保の宿前の新しく作った堤防の手入れが進んでいました。来年来たら緑の堤防になっているのでしょう。
最寄りのJR仙石線野蒜駅も、旧駅舎から離れた高台に移転して、今年の5月30日から使われています。
JR石巻線の終点、女川駅も今年の4月18日に再開、駅前に新たに作った商店街も12月24日にオープンしました。
写真は、商店街「シーパルピア女川」から見た女川駅です。正面が女川駅です。駅舎の中には「ゆぽっぽ」という温泉施設もあります。
商店街「シーパルピア女川」にはオープン記念の屋台が・・・
今日は、とても寒くて15時少し前の気温は1℃無いくらい、その上風があったのでえらく寒かったのです。
そんなところに、この湯気を見つけました。
中身はこれです。
大きな、プリプリの牡蠣です。
こんな大きくて、1個200円! 旨かった〜。
そして、今、話題のダンボルギーニです。
「シーパルピア女川」にお店「Konpo’s Factory」を出した「今野梱包」の今野社長が、社員5人と2年半がかりで作った強化段ボール製の「ダンボルギーニ アヴェンタドール」も飾ってありました。
昨日の日曜日には、本物のランボルギーニ アヴェンタドールを1日限定、ランボルギーニジャパンが展示協力したそうです。なかなか、粋な事をします。
「シーパルピア女川」のすぐそばには、震災遺構として保存される事が決まった、旧女川交番が・・・
これも、来年来る頃には、周りが整備されて、見学できるようになっているのでしょう。
倒れている交番の向こう側が、「シーパルピア女川」です。
そして、こちらも残す事が決まった(?)大川小学校。
去年は、訪れた日にちも違いますが、多くの方が見えていましたが、今日の夕方は静かでした。
大川小学校の悲劇、忘れては、いけない事です。
私が5年間定点観測している、いくつかの被災地は、去年から、今年の変化が大きかったように感じます。街のインフラが整いだして、色々な工事が完成しだしたのでしょう。
後、5年もすれば、様変わりした街があちこちに誕生するのでしょう。
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