昼過ぎにイタリア人のフォトグラファー ガエタノ君が事務所で、プリント出力。
日本語、日に日に上達しています。
それに伴い、日本の仕事をするようになって、憂鬱が少し・・・
その憂鬱は「感覚」の差・・・
今回は、西洋系外国人モデル選びとポージング・・・
日本のクライアントの西洋系外国人モデル選びと、好きなポージングが、彼と違い、それがイマイチ納得できない様子です。
イタリアでは、選ばれないモデルが日本で好まれ、自分では納得できないポージングの写真が選ばれる事に、わかっているんだけど、なんか納得できないのです。
まあ、それは、外国人が選ぶ日本人の美人と、日本人が選ぶ美人が結構違うな〜と思う事って有りませんか? それと同じです・・・
その辺の事と、広告やエディトリアルのフォトグラファーは、誰のための何の為の写真かを写しているのかを、よ〜く考えて・・・
自分を全面的に出せるのは、アート系のフォトグラファーと、我々のようなプロでは自分の作品しかないのです。と基本の基本をアドバイス。
だいぶ前ですが、私は、フリーになってしばらくして、かつてのBoss・杉木直也に「良い写真ってなんですか?」と聞いた事がありました。
「伏見君、それは簡単だよ、目的に合った写真が良い写真だよ。」と即答。
目から鱗が落ちました。
プロは、クライアントや編集者の目的に合った写真を写さなければ、それに自分の味付けをできなければ、プロではないのです。
もっとも、外国人モデルに関しては、経済の影響が大ありです。
1970年代の中頃、日本では西洋系外国人モデルブームが始まり、それから10年以上、TVCFや雑誌、広告は、猫も杓子も西洋系外国人モデルという時代がありました。その頃は、日本の経済もイケイケドンドン・・・
西洋系外国人モデルへのギャラも、今から比較すれば、必要以上に高額でした。日本は西洋系外国人モデルには良い仕事場でした。西洋系外国人のトップモデルもお金の力で、どんどん日本に呼びました。その時は、良い西洋系外国人モデルがたくさん日本にきていました。
そのうち、彼女彼らは日本、韓国で仕事をするようになり、やがて台湾が加わり、シンガポールが加わり、中国が加わりました。恐らく、今は、中国やシンガポールがメインの市場ではないでしょうか・・・
最近は、日本の経済も回復しつつあるようですが、景気が良くなったとしても、西洋系外国人モデルを必要以上には有り難がらない、大人の社会に70年代よりは、なっていると思うのですが・・・
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