今日の夕方は、JPS日本写真家協会・会報編集会議でした。
その後、いつものように居酒屋さんで、ちょっと一杯。ほろ酔いで地下鉄・半蔵門駅へ・・・
すると、ゴンという小さな音が後から聞こえました。
何だろうと、音がした方を向くと人が倒れているではありませんか!
回りにいる人は、全員何が起こったのだろうと、ポカンとしていました。
私もその一人。
目の前の風景が信じられません。
そうこうするうちに、一人の人が散らかって、落ちていたパスモ等を倒れている人のものと思われる鞄の上に置いて、声を掛け始めました。
そうこうするうちに、電車がホームに・・・
ズームアップすると、倒れていたのは、40代半ば〜50代半ばの痩身の男性。
髪型、髭、靴から判断すると、普通のサラリーマンというより、我々の業界でいえば、アートディレクターやプロデユーサーという風貌。
先、声を掛けていた人も駅員さんが来るのを待つ状態。
倒れている人の目は開き、顔は土気色、ピクリともうごきません。
駅員さんが到着。
どこかに連絡しています。
携帯で救急車を呼んでいるようです。
次は構内放送用のマイクで、どこかに話しています。
やがて、偉そうな駅員(駅長さん?)が来て、大声で呼びかけても、全く反応無し。ワイシャツのボタンを外して脈を見て「脈はある。」
手前の、制服・白手袋は車掌さん。
電車に当たって倒れたのかを気にしている会話が聞こえたので、「電車が入ってくる前に倒れた。」と伝えました。
すると、車掌さんに電車に戻るように指示し、「電車出して」と他の駅員さんにも大声で指示。
私も、その場を後にしました。
今回、この写真を掲載するのにあたり、駅員さん以外の顔がわかる人には、モザイクを入れました。とても不思議です。リスクヘッジです。
これは、個人情報保護方ができてからの事。この法律ができようとしている時に、APA・日本広告写真家協会から、個人情報保護方のセミナーに派遣された事があります。当時は個人情報保護法と報道の自由が問題になっていました。個人情報保護方の下に政治家が悪さをしたときに、情報が保護されてしまうのでは・・・ という話もありました。
セミナーでは、立案した若い官僚が説明してくれましたが、その話は名簿業者に対する法律で、今のように写真を写す側がリスクヘッジする要素はありませんでした。その時点で、3年後には見直しの機会が国会であるとの事でしたが、何もなかったように、見直しはされませんでした。
写真は、写っている全てで表現するものです。最後の写真で、後に写っている3人の方の表情や、3枚目のモザイクをかけた人達の表情はいろんな事を感じさせてくれる表情をしています。モザイクがなったら、これらの写真に対する印象もかわると思います。
人がたくさんいる場所、集まってくる場所、例えばお祭り等では写される事に文句は言えないはずです。写真を写される事が予想できる場所だからだそうです。
今、東京では「まんだらけ」という、古本やフィギュアを売るお店で高価なフィギュアが万引きされた事件で、モザイクをかけた状態で公開している防犯カメラに写った犯人の顔写真を、設定した期限までに盗んだ商品を犯人が返してくれなければ、モザイクを外して公開すると店主が宣言。新聞で話題になっています。
何も考えずに、モザイク処理をしてしまう思考回路、モザイクを掛けられた写真を見ても「個人情報保護法か〜」と不思議に思わない事、まずい事です。
とは言え、今回のモザイクはこのままに・・・?! (ヘナチョコです。トホホ・・・)
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