久しぶりに、恵比寿の都写美に行きました。
アーウイン・ブルーメンフェルド「美の秘密」と「知られざる日本開拓史〔北海道・東北編〕夜明け前」を拝見。
「美の秘密」ですが、4月7日まで世田谷美術館で開催中のエドワード・スタイケン写真展「モダン・エイジの光と影1923-1937」と通じる写真展です。
両方の写真に言えるのが「奥が深い」という事。
ブルーメンフェルドはヨーロッパからアメリカに渡る前にはシュルレアリスムの洗礼を受けて、ファッション以外の写真をキチッと学んでいます。
スタイケンもヨーロッパでピクトリアリズムとよばれる潮流のなかで芸術的な写真を写していました。
そして、彼らが最終的にファッションフォトグラファーとして花をさかせ活躍したのは、アメリカが「良い」時代だったころでした。
特に若いファッションフォトグラファーには、是非見て欲しい写真展です。
写真も良かったですが、私が興味深かったのは自叙伝の文章がいくつか展示されているのですが、その一節にブルーメンフェルドがパリに住んでいた時に、某有名ファッション雑誌の仕事をできるようなって、その編集長に「君が男爵出身で、ゲイだったら・・・」のくだりです。ヨーロッパのファッション写真の一潮流のなかには日本人には解らない、今も生きているヨーロッパ貴族社会とアチラの方の文化がしかりあるのでしょう。
もう一つの写真展「知られざる日本開拓史〔北海道・東北編〕夜明け前」ですが、写真の記録性を確認できる写真展です。
今日は、見られませんでしたがもう一つの「マリオ・ジャコメッリ 写真展
THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE」も見ると、写真を多角的に捉えられると思います。
今日の東京の桜です。天気は1日曇りでした。左は、市谷の桜。右は板橋区の徳丸の桜です。この週末が東京の桜の見納めです。
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