まじめなお話し。写真保存センター 6月15日(金)3247
今日は、夕方からAPA・公益社団法人日本広告写真家協会、JPS・公益社団法人日本写真家協会、JPC・一般社団法人日本写真文化協会の三団体協議会に出席。
話題はもっぱら、写真保存センターのお話し。
映画フィルムを保存するフィルムセンター相模原分館内に写真保存センターとして500㎡場所が確保できる覚え書を文化庁とJPSが交わしました。
写真保存センターは、とりあえず1970年までの写真のネガを集め、選択して保存します。フランスやカナダ等は国立で貴重な写真を保存しているという事です。
今、ビネガーシンドロームという現象が確認され、保存状態が悪いとネガが崩れてしまうのです。急がなければ、名作と言われる写真が2度と見られなくなってしまいます。
覚え書きを交わすまで、途中に政権交代等もあり、紆余曲折がありましたがやっとこぎ着けたという感じです。
ただ、問題は運営費と人材。
文化庁から、一部の運営費は出るのですが、使い道が規定されたお金で目的以外は使えません。足りない運営費を三団体をはじめ、メーカーさん、写真関係者全体から集めるシステムが必要です。
また、写真をアーカイブ化する、若い人材を育成しなければ将来的に運営できません。
このプロジェクトでお役所と関わってきたJPS田沼会長のお話を伺うと、その大変さ、霞ヶ関文学の難解さ、手続き上の緻密さは求められるものの、全体の戦略が不足な状況(これは政治家の問題?)がわかります。今、問題の原子力行政と同じように感じます。
そして、日本は、我々は、カメラ大国であっても「写真」大国では無い事を再認識です。
やがては、70年代以後、そしてデジタル写真になるのは必至なので、これからますます問題山積です。でも、最初の一歩は踏み出したのです。

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by mash_boss | 2012-06-16 10:33 | 写真世界等々 | Trackback | Comments(0)
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