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ついに、悲しいニュースが飛び込んできた。
KodakがChapter11(連邦倒産法11条 アメリカ版民事再生法)の適用を申請したニュースが飛び込んできた。
2001年10月にインスタントフィルムのポラロイドがデジタルに負けて、Chapter11を適用してから10年と5ヶ月で、銀塩フィルムの「終焉」となった。原因はもちろんデジタルだ。
Chapter11を適用して、営業は続けるという事だが、つい先日発表した、kodakの新組織からフィルム部門が消えていたというから、写真用フィルムの将来は怪しいかもしれない。
左の写真は、私の中高時代のお小遣いの大部分を飲み込んだトライXフィルムだ。(昔のものとはデザインが違う。)1本1本を買うと高いので、100フィート缶を買ってきて、ヨドバシカメラからパトローネをもらってきて、夜、押し入れの中でパトローネに巻いたものだった。現像はもちろん自分でした。コダックのネガは透明できれいだった。その当時の富士のネガは少しブルーがかっていた。
ただただ、懐かしい。
富士フイルムは、デジタル化にも対応して健全な会社として営業を続けているが、とうの昔に社名から「写真」を外している。2000年に比べて、富士の場合、今のフィルム出荷量は1/10に減っているという。写真用フイルムは作り続けると言っているが、種類は大幅に減っている。ユーザーは富士フイルムが私企業である以上、何時生産を止めてもおかしくはないという覚悟は必要だろう。
写真用のフィルムは衰退しつづけているが、映画用のフィルムはどうなのだろうか。すぐという訳ではないだろうが、こちらも先行きは明るくなさそうだ。昨年の暮れ、東京現像所という映画フイルム専門の現像所が、早期退職を募集したというニュースがあった。
映画もデジタル化が確実に進んでいるようなので、10年後には・・・
「かつて、フィルムというものがありました。」という事になるのは間違いないだろう。
悲しいニュースだが、時代の流れというものなのだろうか。
文化は経済の前には弱いものだ。
今日は、朝から料理の撮影をしました。
久しぶりに、ノースライトを引っ張りだしました。
少し厚めの乳白アクリル越しの光、あらためて「良いな〜」と思いました。
夜は、岡安、池嶋チームが明日の撮影のロケ準備です。
このロケの仕事は、最後までフィルム撮影でした。1回の撮影でブローニーフィルムを300本位使う仕事でしたが、数年前にデジタルに変わりMASHからフィルムの撮影は無くなりました。
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