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今日は、久しぶりに東京都写真美術館へ・・・
鬼海弘雄さんの「東京ポートレイト」と江成常夫さんの「昭和史のかたち」の二つの写真展を見ました。
2つの写真展とも「写真の力」を強く感じさせられる写真展です。写真は何が写したいかが先にあって成り立つものという「当たりまえ。」の事を再認識しました。
「東京ポートレイト」は微妙なトーンのモノクロなので、展覧会でオリジナルを見た方が写真の微妙なトーンからのオーラのようなものを感じられます。また、コメントも「想像の素」のようなコメントなので、色々な事を想像し、鬼海さん+自分の世界が展開できます。
「昭和史のかたち」は我々が知らなければいけない歴史を扱った、また江成さんが向き合ってきた「昭和」の負の部分をまとめた「凄い」写真展なのですが、一部のプリントが光沢プリントで、プリントに他の物が写り込み見にくいのです。同じ題材の一部を扱った写真集「鬼哭(きこく)の島」の方が江成さんの伝えたい事がよりよくわかります。
鬼海さんの「東京ポートレイト」は、コメントを「キイ」にして写真と自分の気持ちをキャッチボールする写真展。江成さんの写真展は解説分をしっかり読み、ご本人の解説が聞ける有料の道具を付けて江成さんの主張を聞き、江成さんの世界を知る写真展です。
ちょっと疑問に思ったのは、江成さんの写真展には英語の解説が無い事です。世界的な都写美、色々な国の人が来ます。ぜひ英語の解説を・・・
「百聞は一見にしかず」です。「見るべき」写真展です。
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