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朝、市ヶ谷の事務所に行く途中のお壕に怪しい人影が・・・ と思ったら市ヶ谷と飯田橋の中間のやはりお濠の側にある、法政大学のデザイン工学部の学生が深さを測定中との事。
「デザイン工学部」って、何を勉強する学部か法政大学のWebを見たら、何でも「モノを創造する、デザインするというプロセスは、科学技術と知性で可能なところまで極め、その力の及ばぬところを感性で補うというものです。自然と芸術と技術との調和を創出し、新しい時代に先駆けた文化の構築を目指す。」との事。
デジタル写真の時代は、こういう勉強をした人の方がフォトグラファー向きかもしれません。時代の変化で、写真も変わるように学校の内容もどんどん変わっていきます。
かくいう私も、人間関係学科なんていう意味不明な学部を卒業しながら写真の道へ進みました。
さて、午後からは、北京で撮影した写真の画像処理を1日中していました。
私の世代のフォトグラファーは「レンズ前」の勝負で育てられ、仕事をしていたフォトグラファーです。つまり撮影時が勝負、撮影の時に99.9%完成していなければいけない時代でした。フィルム上でレタッチは高価でしたし、レタッチを想定した撮影なんか車のカタログくらいしかなかったと思います。その後、トータルスキャナやレスポンス等という画期的な画像処理が印刷過程でできるようになりましたが、黒子一つ取るのに数万円もかかる時代でした。
それが、今は簡単に誰でもできてしまいます。
今回の北京の撮影も、もしフィルムで撮影したら倍の時間が必要でした。かなり暗くなっても写せるし、ミックス光でのレンズやライトにフィルターを掛ける必要も殆ど無いし、ライティングの機材も少なくてすむし、レンズ前は楽になりました。撮影しっぱなしでも納品可能ですが、撮影時の自分のイメージに近づけるために、「レンズ後」、つまりフォトショップで画像処理をしました。そのフォトショップ、今年が発売20周年だそうです。私が最初に使い出したのはPhotoshop3でした。今年発売になったのが、PhotoshopCS5、Photoshop3から、大まかに9代目になるそうですが、その進化は「凄い!!!!」につきます。凄〜い!!!フォトショップができればできるほど「カメラ後」の時間が長くなります。そうすると、打ち合わせや撮影の時間、画像処理の時間をギャラで割ると、ギャラが安い仕事ではコンビニの深夜シフトの店員さんと、時給換算は同じくらいになってしまうことだってあるのです。仕事を一生懸命、丁寧に自分の良心に従って、すればするほど、時給は安くなるという自己矛盾、どうにかしたいです。
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