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昨日のエントリーのコメント欄にburgちゃんも書いてくれたように、ヨーロッパでインポッシブルというグループがポラロイドのフィルムを復活させたようです。
また、アメリカのポラロイドから5年間の販売権を得たサミットグローバルグループの日本法人サミットグローバルジャパンが、ポラロイドブランドのデジタルカメラやデジタルフォトフレーム、電子プリンター等の販売を開始し、3年語の売り上げ目標を120億円としたそうです。ヨーロッパで復活したポラロイドフィルムもこの会社で扱うようです。
私がフリーになってから25年以上お世話になったポラロイドが復活するのはとても嬉しい事です。ですが、心配もあります。
私がポラロイドの仕事をしていたときに、困った事が3つありました。
1つは品質の不安定さでした。
→世界ではOKでしたが、日本の消費者の「厳しい目」にはかないませんでした。
2つめは「色」の問題でした。
→一般消費者が普通に写しても、なかなか良い色が出ませんでした。
3つめは最後はカメラのできが良くない事でした。
→日本のカメラに比べて、機能が古く、つくりも良くありませんでした。
フジフイルムが上記を解決した「フォトラマ」シリーズを発売したら、瞬く間にシェアを取られてしまいました。
上記3点が解決されないと、日本での復活は難しいのではないでしょうか?「ポラロイドの独特の色がアーティストに指示され、一部のファンからは復活が望まれて」いたそうですが、それだけでは商売にはならないのではないでしょうか?
「ポラロイドの独特の色」といえば聞こえはいいのですが、一般消費者にとっては「色が良くない。」という事なのです。どのくらいの量を売れば採算がとれるのかは不明ですが、矛盾する事をかかえつつ採算のとるのは大変だと思います。
そして、根源的な問題としては「価格」です。今回売り出したフィルムも1パック8枚撮りで16ポンドだそうです。円高傾向の今でも日本円に換算すると2175円になります。やっぱり、結構高いです。
また、警察等でも改ざんが不可能という事で証拠能力が高いと判断されてポラロイドフィルムは使用されていましたが、デジタルカメラ関連でもその点を解決した製品の採用が、海上保安庁や警察でも決まり、通常フィルムから移行して経費節減を計るというというニュースが昨年末に流れました。医療関係等のビジネスの分野でもかつては多くのポラロイドが使用されていましが、フィルムが入手しにくくなってから2年近く、ものによっては3年以上になります。ビジネスユースの世界でも製品供給の不安定さを示してしまった後ですのでどうなるでしょうか?
ポラロイド復活、ハラハラドキドキしながら見守って行きたいと思います。
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