昼、葬式に出席。
仕事先のプロダクションの社長で享年55歳でした。
このプロダクションのNo2は女性で、私の大学の後輩になります。
昨年の夏前に某女優さんを撮影しましたが、その時には社長は元気でした。10月に後輩と地方にロケに行きましたが、その時に、何日か前に社長が腰に激痛が走り入院、結果は癌だったと報告を受けました。ロケ中に「冷たいようだが、会社の後継者はいるのか、No2は君だから何かあったら継ぐの?覚悟はしといた方がいいよ。」等と話しました。
その後、仕事で会うたびに様子を聞くと、調子の良いときには会社に出てきているとの話だったのですが、22日に訃報がFAXで入りました。
残されたのは、奥さんと障害のある19歳のお嬢さんがひとり。
広告・出版不況時の今日この頃、会社にはそれなりの借り入れがあるとの事で、中小零細企業の常として亡くなった社長が連帯保証人になっています。どうやら残された会社は整理も考慮中のようで、遺産相続をした場合に負債が資産を上回る事もあり得るので、相続放棄も視野に入る様子です。
悲しみとともに、現実は現実としてあります。
55歳は若すぎます。何があっても色々な事柄が決着する70過ぎまでは生きなくてはと、葬儀に出席したもう一人の男子後輩のプロダクション経営者としんみり話しました。
それにしても、残されたご家族の事、気になります。棺に蓋を閉めるときに、お嬢さんが小さな声で「ありがとう」といった声が心に残ります。 合掌。