一線を越える。 4月6日(月) 1767


一線を越える。 4月6日(月) 1767_b0069507_339933.jpg今日は、プロのフォトグラファーの話です。アマチュアの方は悩む事ではありません。
長年、写真の世界に住みフォトグラファーとしてでは無く、フォトグラファーを募集したり、故あって写真を見せていただく立場にいると、自分の写真はさておいて、「ある線を越える」難しさ、大変さを感じます。
あるレベル以上のフォトグラファーなら、みなさんちゃんと写真は撮っています。
今日も、ある方の写真を拝見しました。仕事中心のポートフォリオで、きちっとまとめられていました。
ちょっと、お行儀が良すぎる位のポートフォリオでした。
でも、何か物足りないのです。技術的には大変しっかりしているのですが・・・・ 仕事中心のポートフォリオなので、写真の後ろにデザイナーやADの影が見えるのです。純粋な作品はありますかとお聞きしたら、あるというご返事なので、見せて頂く事にしました。
何回もこのブログには書きましたが、近代写真の父と言われる、スティーグリッツは「技術は4年もあれば誰でも覚えられる。肝心なのは物を見る目だ。」言ったといいます。
もう、100年近く前の写真をうつすだけでも大変な時代に4年なので、今なら半分で色々な「技術」を覚えるかもしれません。でも、その反面、100年前どころか、20年前には思いもしなかった「デジタル」体系が出現しました。技術の体系も変わってきました。CGという強力なライバルも出現してきました。スティーグリッツが現在の状況を見たらなんと言うでしょうか。
やはり「物を見る目」というでしょう。写真の技術が簡単に取得できるようになればなるほど、写す人の「個人の目」こそ最も必要だと思います。それがある線を越えるためには絶対必要です。人間はデジタル化できないのです。

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by mash_boss | 2009-04-07 03:54 | 写真世界等々 | Trackback(1) | Comments(12)
Tracked from 韓国語講座、教室に通わず.. at 2009-04-07 14:01
タイトル : ハングル3ヶ月集中プログラム[小西美希]のレビュー
楽しく勉強できる方法がいっぱい!(兵庫県:林田さん)今まで色々な教材を試してきたんですが、なぜか続かなくてイライラしてました。 「私には無理かな?」と諦めかけた時期もありました。でも、この3ヶ月マニュアルを購入してまずびっくりしたのが、今までの勉強法では続かないのが当然だという事がわかったことです!このプログラムは、今までの読み書きとかみたいな教材とかではなく、韓国語を楽しく学習するための学習法が網羅されていたため、とても参考になりました。私は大好きな韓国ドラマを使った学習法をずっと続けています。机の...... more
Commented by マナブ at 2009-04-07 08:17 x
こんにちは。東京ではお会いする時間が持てず残念でした。次回はぜひB氏や相原さんと一緒に写真談義に花を咲かせたいです。

「肝心なのはものを見る目」僕もそのおとりだと思います。
そしてこれを鍛えるのはなかなか難しいと実感しています。
もしスティーグリッツが今生きていたらきっとPHOTOSHOPにハマっていたと思います。そしてプリンターの性能をよりよくする仕事に貢献していたでしょう。(笑)
Commented by snatchshot at 2009-04-07 08:40
>肝心なのは物を見る目だ

やはり「センス」もあるんでしょうね。
鍛えれば、ある程度のレベルまで行くでしょうが、「天賦」のものもあるのでしょうかね?
Commented by mash_boss at 2009-04-07 09:55
マナブさん、相原さんとBさんとハンバーグカレー食べながら、写真談義したいですね。
スティーグリッツ、現代に生きていても、きっと「便利になっても、肝心なのは物を見る目だ」と言い続けているはずです。
Commented by mash_boss at 2009-04-07 09:57
snatchshotさん、あるレベル以上いったら、完全に天賦の差です。
厳しいです。
Commented by Capucci-mm at 2009-04-07 10:48
>物を見る目

果たして自分に少しでも才能があるのか?
って、悩み、自問自答する毎日です(しくしく)
Commented by mash_boss at 2009-04-07 14:59
Capucci-mmさん、プロとして順調にいっている時はいいですが、仕事が少し暇になったり、壁を感じるときは結構あせります。才能なんて大それたものでなくても、「集中力」ほしくなります。
Commented by k2photo at 2009-04-08 01:11
仕事の写真を離れた時は、テクニックの部分をできるだけ捨て去って撮ろうとしている自分がいるのですが・・
これが考えてやると迷路に入り、結構むずかしいものです。(笑)
Commented by enzz3121 at 2009-04-08 02:38
伏見先生
PIEではお会いできず申し訳ありませんでした

テキストを読んでいて初めて伏見先生に写真を見ていただいたときのことを思い出しました
あれから幾分か日時は流れ先生の仰る「ある一定のレベル」まで
ほんの少しは近づけたような気がしていますが、
まだまだ「物を見る目」を体得するまでには至らず焦る毎日です
僕にはこう見える・・・というイメージは浮かぶものの
「物の本質」を見極める眼はまだまだ体得できずにいます
肝心なのは物を見る眼・・・深い一言です
Commented by mash_boss at 2009-04-08 06:44
k2photoさん、そうですね~
私は、自分の作品の場合、ライティングは「太陽は一つ」をスタジオでの撮影でも、オープンの撮影でも心がけています。
Commented by mash_boss at 2009-04-08 06:48
enzzさん、写真以外の事をたくさんするのも、一つの道かと・・・
enzzさんのように、写真意外で食べていた人が、写真のプロになるというのは、純粋に写真だけでプロになった人より、ある種、深い写真が写せるのではと思います。道はズーット続いています。
Commented by masabike at 2009-04-08 15:01
個人の目と心これが絶対ですよね。技術はいつか誰かに追いつかれる、取って代わられる。でも個人の目は絶対です。昔、三木淳さんにお会いした時「写真の技術は小学校卒業した学力があれば三月でおぼえられる」とアドバイスを受けたことがあります。三月やっても覚えられなきゃ辞めなと最後に言われてしまいました
Commented by mash_boss at 2009-04-09 06:06
masabikeさん、全くそのとおりです。
でも、三ヶ月とは・・・ そうとう集中しなければ・・・・
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