デジタルになって、どうも緊張感が無くなったのは、写した写真がすぐに見られる事と後処理の安全さにあるようです。
そんな、緩さを引き締めるようなでき事がひとつ今日ありました。
先週の金曜、土曜とブローニーフイルムを大量に使う仕事を2人のフォトグラファーで撮影したのですが、今日、その一人のフォトグラファーの分の本番指示105本分を現像所にしたのですが、104本分しか本番指示が無いとラボから連絡がありました。ドタバタの末、どうにか収まったのですが、不確かな本番指示をしたアシスタント君はコッテリ絞られました。
さて、デジタル時代の方、あるいはフイルム撮影を経験された方でも、プロ以外の方は殆どご存知ないと思うのですが、プロは、ポジフイルムで撮影していた時代の露出は、1/3絞り単位で調整をしていました。
撮影も、テスト撮影をして、それから本番撮影をします。現像もテスト撮影分を先に現像して、その現像されたフイルムの明るさを見て、そのままでいくか、多少現像で明るさを変えるかを判断して、現像所に指示をしていました。プロ用の現像所では1/3絞り単位で明るさのコントロールを現像でしてくれていました。
また、時々ですが現像所でもミスがありました。+1/3で現像したにも関わらず、ノーマルで現像してしまった、増感と減感を間違えてしまった。現像後の発色に多少のばらつきがでる・・・・
現像所のミスによって、現像所の所長とクライアントに謝りに行って、再撮をした事もありました。
デジタルになって、露出の幅も広がり、撮影後の心配も1/10位になりました。
その他、撮影商品にゴミが付いているのが、撮影後にわかっても、画像処理でなおせちゃうし、不摂生で肌のコンデションが悪いモデルさんが、後で画像処理でなおしてください~ なんて言って帰る事もあるし、緊張感無くなるよね~。それが、いい事か悪い事か・・・・
今日の写真は、エントリーと全く関係ありません。エリカ様が明治神宮で結婚式をしている時に、原宿の事務所にいたので、帰りに写しました。
ブログランキングへ参加中です。
クリックよろしくお願いします。