先日のエントリーに「プロのフォトグラファーは写真を写せるだけでは、プロのフォトグラファーではないのです。プロとしてあるためのシステムを学んでいなければ、プロではありません。」と書きました。
今日、そのシステムの1つである「美術」の親爺さんとの別れがありました。
休みの日の意外な人からの電話は良いことがありません。連休初日の土曜日の朝、日本ポラロイドの元販促の課長さんから「ケイスケ」の親爺が亡くなった、詳細が分かったら連絡するとの事でした。
親爺さんとの出会いは、私が独立する直前でした。ポラロイドの新製品発表会のテスト撮影の時に、当時の私のボスから、幾つかある撮影ブース一つ一つを、うまく撮影ができるかチェックをしてこいと言われ、虎ノ門の日本ポラロイド本社の会議室のテスト会場に行った時でした。親爺さんはそのブースを作った人という役回りでした。修正をお願いすると、怖い顔をしながらも直してくれました。それから30年以上・・・ 親爺さんの会社も大きくなり、今では高校生の頃から現場でウロチョロしていた息子「ケイスケ」の代になり、最近はお会いする事も少なくなっていました。
親爺さんには、業界の事、色々な事を教えてもらいました。
変な言い方ですが「いい通夜」でした。長年ポラロイドの販促に関わっていた人達が「義理」でなく集まりました。しみじみ思い出を語りあいました。
そして、そのポラロイドも先月18日、2度目のチャプター11になったとの発表がありました。事情通によると、一種の「使い込み」が原因だとか・・・・ ちょっと、情けないです。
デジタルによる産業革命がほぼ終了しようとする昨今、自分的時代が1つ動きました。
オツカレサマ!! 合掌。
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