鶏が先か卵が先か・・・・ 1月8日(火) 1387


b0069507_3483733.jpg明日から3日間連続撮影の「箱物」撮影のテスト撮影を池嶋君がしています。
「箱物」とは、お中元やお歳暮のパンフレットに載っている、3000円とか5000円の製品セットの事です。地味な撮影ですが「物」撮影をするフォトグラファーにとっては基本中の基本撮影です。
写真撮影のために、フォトグラファーは入れ物の「箱」から作ります。組み立てる前の箱が送られてくるので、色々な補強の材料を使いながら、水平垂直のとれたしっかりした箱をつくります。次に指示書に従って商品をきれいに箱詰めします。フォトグラファーばかりでなく、アシスタントも作業をするので、商品を注意深く見る「目」、長時間の撮影になるので「ねばり強さ、持続力」、色々な組み合わせや、箱の大小があるので順番を考えながら撮影をしないと、時間ばかりかかってしまうので、「計画性」等が鍛えられます。
このクライアントの場合は、まだフィルム撮影です。適正露出のポジだけでは無く、少しオーバー露出のポジと少しアンダーのポジを一つの箱物に対して複数枚納めます。3日間の撮影なので相当数の箱詰めを撮影するので撮影枚数は多くなります。
もっと、凄い例があって、私の先輩がかつて、大手の飲料メーカーの宣伝部に在籍していた時、中元や歳暮のシーズンにはペンタックス6x7が1台壊れるほどの枚数を撮影していました。同じ物を何枚も撮影する事を「同ポジ」といいますが、そのメーカーでは同ポジが一つの箱物について数十枚必要、物によっては100枚位必要で、箱詰めの種類が100以上あり、適正露出だけの撮影とは限らないので、凄い撮影枚数になりました。何故、同じポジが必要かというと、デパートやスーパー等がチラシを作るときに、メーカーとして自社の製品のポジを支給するためです。この手の撮影はフィルムメーカー、現像所にとってはありがたい撮影なのですが、この撮影をフィルムで行うのはちょっと「危ない」状況になりつつあります。
どうも、プロ用現像所の統廃合が、この春にかけて一層進みそうだという情報が入ってきました。そうなると、クライアントには「フィルム撮影をしていると、納品までの時間も一層かかるようになるし、フィルム代も値上がっているし、現像の将来も悲観的なので、そろそろデジタルでいかがですか」という事ななります。
「鶏が先か、卵が先か・・・」でフィルム撮影は、どんどん減ってきます。

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by mash_boss | 2008-01-09 05:00 | 撮影準備 | Comments(3)
Commented at 2008-01-09 14:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by きゃにん at 2008-01-10 02:11 x
デジタル化はカメラマンのことよりも編集者や広告代理店が楽するためにあるように思います。合理化の波だとおもいます。
写真家のシャッターを押す権が一見はかわらないのだけど、ディレクターの権利に変わってしまっている気がします。
できればMASHさんもフィルムを使い続けていてほしいなと思います。勝手ながらスミマセン。
Commented by mash_boss at 2008-01-11 07:31
きゃにんさん、コメントありがとうございます。
仕事としての写真で、フィルムを使いつずける事は残念ながら、もう無理です。産業のなかのひとつである商業写真は、効率、コストパフォーマンスというものも、確実に求められます。また、印刷等のインフラもデジタルに移行しています。そういう点では「仕事」は100%デジタルに実質上なっています。そして、フォトグラファーにとっても、フィルム撮影より、安全性、安定性、確実性といった面で楽なのです。
設備産業であるフィルムメーカーは世界に一社しか残らなくなるかもしれません。
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