10月9日(日)機材屋さん
10月9日(日)機材屋さん_b0069507_0125384.jpg今日はいつもと、少し違った休日でした。
銀一カメラの、丹羽社長が元日本ポラロイドの佐藤さんを「神楽坂まち飛びフェスタ」とうイベントの「とれびあん邦楽」という催し物にご招待、ご招待された佐藤さんから「おまえも来い」という運びになりました。
「とれびあん邦楽」の内容は「お座敷遊び」(残念ながら芸者さんはいません。)、鰻で有名な神楽坂「志満金」のお座敷で、小唄、清元、都々逸、端唄、などの邦楽三昧。このジャンルはmomoka1975さんの得意とする所ですが、結論は「粋だな~、良かった!」です。この辺はまたの機会にすることにして、今回は「フォトグラファーと機材屋さん」についてです。





私がアシスタントだった頃の夢(?)は、独立したら「銀一」と「堀内カラー」に口座を持つことでした。つまり、伝票で、付けで買い物ができるようになる事でした。
私が独立した時に持っていた機材は、CANON A1と28mm~50mmのズームレンズと、85mmのレンズ、セコニックの露出計、ハスキー3段三脚だけでした。
仕事が入ったら、独立した時のBossである熊谷さんのスタジオから借りるか、プロ用機材レンタルショップで借りるか、借金して購入するしかありません。
レンタルで借りるといっても、高価な機材、独立したての若いフォトグラファーにはなかなか難関です。
熊谷さんのスタジオからフリーになる少し前には、銀一さんにはアシスタントとして良く行っていたので、フリーになる旨の挨拶をしておきました。もちろん、熊谷さんの後追しもあったのでしょうが、独立後まもなく、仕事が入ったので、当時は「ライク」といっていた銀一のレンタルショップに機材を借りに行きました。また、細々とした物を買いに行ったときも、全て伝票でOKでした。ほんとうにありがたかったです。その時に「何があっても銀一さんの支払いだけは、ちゃんとしなければ」と決心しました。
それから、何年かして、丹羽社長と偶然お店でおあいして、世間話をしていた時「今の若いカメラマンは、我々、機材屋とのつきあい方を知らないんだよね。目の前の5%とか7%とかのポイントに釣られて、あっちへ行っちゃう。人間、お金が無い時もあるのは良くわかる。腹を割って話してくれれば、相談にのるのにね。」とポツリと言いました。その時、丹羽さん達は若いカメラマンを育てているのだと気が付きました。
丹羽さんだけでは無く、ナショナル・フォートの高野社長も、私が若い時から知っているので、取引は殆ど無いのですが、写真関係の集まり等でお会いするたび「おい、元気か?ちゃんとやってるか」と声を掛けてくれます。「社長の所へ、なかなか行けなくて・・・」と言うと「いいんだ、君のところは、銀一さんとちゃんとつきあっていれば」と言ってくれます。きっと、高野社長も丹羽さんと同じように、自分のお店に来る若いカメラマンを育てているのでしょう。
私も、もちろん大手量販店には行きますが、キイとなる物を購入する時は、どうしても銀一さんになります。
やっぱり、決定的に違うのはプロ用の用品の品揃えと、お店の人の商品知識量です。また、お店の方とも、一対一のおつきあいという感じがします。また、同じ品物でも「良い」ものがプロ機材ショップには廻ってくるような「噂」も耳にします。
いつになっても、独立して初めて銀一さんのお店に行った時の「ドキ、ドキ」間を忘れないようにと思います。

初心忘れるべからず! 人気blogランキングへ参加中です。クリックをお願いします。

by mash_boss | 2005-10-10 00:19 | 写真世界等々 | Trackback | Comments(0)
<< 10月10日(月)MdN撮影Ⅱ 10月8日(土)寺子屋スペシャル >>