ポラロイドの終わり・・・   9月20 日(火)  5809


フォトキナも真っ盛り、遠くドイツ、ケルンからFUJI,OLYMPUS,SIGUMA,PANASONIC等々、華々しい話題が飛び込んできますが、本日、個人的にグサッと来るような発表を見つけました。
それは、FUJIのインスタントフィルムinstax Squareの発表です。

ポラロイドの終わり・・・   9月20 日(火)  5809_b0069507_4142930.jpg世界をあっと言わせた、1972年発売のPolaroid SX70 Aladdin以来、ポラロイドの代名詞のようだった四角い画面の自動現像式インスタント写真システムを、来年の春にフジが発売すると発表がありました。
ポラロイドの撮影に四半世紀携わっていた者としては、最後の牙城が崩されたようで、力が抜けるというか、喪失感です。
25年近くもひとつの会社の仕事を続けられたのは、一緒に仕事をしていた、日本ポラロイドや外国のポラロイドの人達がいい人だったからです。外資系なので、25年仕事をしているうちに、ちょっと大げさかもしれませんが、社員の半分近くは入れ替わってしまいます。そのなかで、広告、広報の専門職の方達は長く仕事をしている方達が多く、外資系ならではの、厳しさの中にもフレンドリーさがありました。いまでもお付き合いしている方が、何人かいます。それと、面白い商品が次々に出てきて、仕事が本当に面白かったです。特に、8x10、20x24フィルム、ヒッパレーは特に面白かった製品でした。こうなると、もう、ポラロイド愛です。
さてさて、発表によると、Fuji instax Squareの画面サイズは62mm X 62mm。ポラロイドのSX70 シリーズの画面サイズは77mm X 79mmだったので、少し小さめのようです。
大きさなんてどうでもいいのです。四角いフィルムまで出すとは・・・(;O;)
中判カメラの発表といい、このフィルムといい、やっぱり、フジって凄い会社です。
ポラロイドの終わり・・・   9月20 日(火)  5809_b0069507_595213.jpg悔しいので、昔、私が写したポラロイドのSX70フィルムがモデルチェンジ(たしか、画像が出てくるまでの時間が1分間になり、色も良くなった。)した時の、サンプルピクチャーを公開です。時代を感じますね。撮影年代は1978〜79年頃です。
この頃のサンプルピクチャー、ヘアメイクは、あの嶋田ちあきさんにお願いしたり、山本寛斎さんのコスチュームをお借りしたり、沖縄でロケしたり「豪華」判でした。
久しぶりに、サンプルピクチャーを取り出して見てびっくりしたのは、変退色をしていない事。
当時「金属染料を使っているので変退色はしない」と言われていました、撮影から37〜38年たって、証明されました。(100年後はいかに・・・)
ちなみに、ポラロイドとフジのインスタックス。撮影後カメラから出てきて、自動的に現像が始まり1分程度で写真ができあがるのは、同じなのですが、その方式は違うのです。
SX70のような自動現像方式のポラロイドフィルムは、鏡に反射させた像を感光させないと、左右反対の写真になってしまいます。だから、自動現像式のポラロイドカメラの内部には、必ず鏡があるのです。



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by mash_boss | 2016-09-21 07:45 | カメラ | Trackback | Comments(0)
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