ライカ判からの解放!    9月19日(月)  5808


今日からドイツのケルンで始まるフォトキナ。もしかしたら、記憶に残るフォトキナになるかもしれないと、かってに思っています。
それは「ライカ判から解放」
1914年にオスカー・バルナックがウル・ライカを試作。1925年にライカが発売されて以来91年間、カメラと言えば24mm X 36mmのライカ判が基準でした。それが、崩れる予兆が今回の2016年のフォトキナで感じられます。
それを思うのは、フジのいわゆる中判のGFX 50Sを発表し、APSサイズのXT-2の性能を上げていく戦略に打って出たからです。

b0069507_05340816.jpgフィルム製造会社が、スティルカメラの標準だった35mm判を否定して新しいフォーマットをミラーレスカメラで発表し、それが、新しい流れになるのではないかと思うのです。
オスカー・バルナックは、ライカを作るときに闇雲に24mm X 36mmのサイズを決めたのではなく、緻密な計算と思考で決定したといいます。
当時の大判、8×10等で撮影した写真の解像度は、人間の目が通常の視界距離で解像するよりもずっと詳細に表現されていて、感光板の性能が無駄になっていると考えたオスカー・バルナックは、写真を人間の目に合わせようという発想の転換をしたという事です。
計算の結果、焦点距離50mmのレンズで22mm X 35mmの大きさのフィルムに100万個の画素(デジタル的に計算すると300万画素?)があれば問題無いとの答えを得ました。22mm X 35mmに一番近い大きさのフィルムとして、当時大量に作られていた映画用の35mmフィルムを使う事になり、現在のライカ判の24mm X 35mmが決まったという事です。
フィルムでは、ライカ判に対する挑戦は、コダックのインスタマテック、110フィルム、ディスクフィルム、アグファのラピッドシステム、コダック・富士フィルム・キャノン・ニコン・ミノルタの5社連合でつくったAPSシステム等、フィルムもカメラいくつもありましたが、みんな失敗におわりました。(若干成功したのは35mmフィルムを使うハーフサイズ)
ところが、デジタルになり高画素化が進んで行くとライカ判ではサイズが小さくなり始めました。また、いままで、ライカ判のサイズでなければ無理だった画素数もAPS-Cや3/4システムの大きさでも可能になりました。
そこで、ライカ判を越えるサイズとして、今回フジが採用し、ペンタックス645、ハッセルブラッドX1Dも採用した35mmの1.7倍の面積になるサイズの登場です。フジのセンサーサイズは43.8mm x 32.9mmです。この大きさのセンサーだと、大きくなったライカ判デジタル一眼レフとさほど変わらない大きさのカメラが作れるのも魅力かもしれません。
フィルムとデジタルが決定的に違うのは、フィルムはサイズや規格が変わると現像、プリント設備も新たにしないとなりません。写真的インフラも整える必要があるのです。
デジタルでは、センサーのサイズが違っても、大がかりなインフラ変更の必要もなく、ストレージの大容量化とPCの性能があがるだけで良いのです。
デジタルによりライカ判の縛りが解放されはじめました。

b0069507_05351142.jpgもうひとつ、私にとっての関心事はオリンパスOM-D EM1MkⅡとED12-100mm F4 IS PROの発表と年内に発売されるというニュースです。

このブログ用に毎日ぶら下げているのは、OM-D EM1かPEN-FにM.ZUIKO DIGITAL12-40mmF2.8を付けたカメラです。
EM-1は、毎日使っているとそれなりに不満が出てくるもので、先日、JPS会員とオリンパス技術者との懇談会に出した不満だった点が、EM-1 MkⅡではほぼ解決されているようです。
私が不満に思ったのは、電池の消費が早い、充電時間が長い、バッテリーグリップに電池が1つしか入らず不便、1600万画素では不足、ダイヤルやスイッチが動きやすい等々ですが、バッテリー問題、画素数は解消、それに加えてAFエリアの拡大、ディユアルスロット等の採用など、嬉しいです。
もうひとつ、EM-1 MkⅡ発表より嬉しいのはM.ZUIKO DIGITAL12-100mm F4 IS PROの発表です。現在、毎日使っているM.ZUIKO DIGITAL12-40mmF2.8 PROは、素晴らしいレンズですが、私の使用方法では、望遠側が40mm(ライカ判換算80mm)は何とも短いのです。F値は1段暗くなっても、望遠側が2倍以上も長くなったレンズは、本当に有り難いです。
動画機能も大幅に強化されたようで、ちょっと試してみたいです。
これで、来年のヨドバシカメラ正月のお客様ポートレート撮影はEM-1 MkⅡ+M.ZUIKO DIGITAL12-100mm F4 IS PROの組み合わせでいけるかもです。
ダイヤル類の配置や、もう一歩の高画素化はMkⅢまで、まつ事にしましょう。
フジが中判を出すとなると、気になるのは、何かと噂のあるCANONの中判です。
CANONやNikonはライカ判用の膨大な数のレンズを世界に供給してきました。それだけに、ライカ判からの決別は難しいと思います。決別はしなくても、ライカ判に縛られない、高画素化するデジタル最適なセンサーサイズの新しいラインを作る事は、採算的に無理でしょうか?
今、カメラのラインナップで世界一はライカです。インスタントフィルム「チェキ」を使用するカメラから、デジタル中判カメラまでそろえ、オンリーワンのモノクロ専用機もそろえています。
これも、デジタルになって、思い切って舵を切った結果です。デジタルは何が起こるかわかりません。
CANONもNikonも頑張ってください。
ところで、デジタルになった今、オスカー・バルナックが計算した結果は、どうなってしまったのでしょうか?



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by mash_boss | 2016-09-20 07:24 | カメラ | Trackback | Comments(3)
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Commented by kanetomo at 2016-09-20 12:52 x
同じような考えはプリンターにもあると思います。ほとんどが300ppi(dpi)前後の解像度になっています。
解像性能が上がればプリンターの再現性能が飛躍的に良くなると思いますが、こちらの方はあまり進歩しないようです。
Commented by カツ at 2016-09-20 16:56 x
ざっと…誤字脱字が多いですね…

最後のライカも、恐らくフジということかと。
Commented by mash_boss at 2016-10-01 09:07
Xさん、誤字脱字すみません。
最後の部分の「ライカ」、ご指摘のような、富士ではありません。
富士は、モノクロ専用機ありませんし、フルサイズもありません。
ライカはチェキフィルム使用カメラ、コンパクトデジタルカメラ、APSレンズ交換式デジタルカメラ、フルサイズデジタルレンジファインダーカメラ、同モノクロ専用カメラ、フルサイズデジタル一眼レフカメラ、中判デジタル一眼レフカメラ、フィルムカメラのラインナップを揃えています。
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