こちらもご注意を! 画期的判例です。  9月1日(火)  5289


今日は、超真面目なエントリーです。
本日、オリンピックエンブレムの佐野研二郎氏問題、一件落着(?)になりましたが、実はフォトグラファーやストックフォトにとって、画期的判決が4月15日に東京地裁から出ていました。
佐野氏問題とも関連有りです。
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広告系写真制作・ストックフォトエージェンシーの大手・アマナと契約フォトグラファー数人が、その写真を自社のWebサイトに無断使用した大阪の「弁護士事務所」を訴えた事件の件で、8月20日にプレスレリースを出しました。

以下、アマナのプレスレリースからの抜粋です。

本件はこれまで、有料で販売する写真素材の無断使用※1 が発覚しても他のサイトから入手したと主張 して損害賠償に応じないことが多かった無断使用者に対して、無断使用の事実を証明すれば(他からの 引用でないことを証明しなくても)写真の著作権侵害等による損害賠償が認められ勝訴した重要な裁判 例となります。すなわち著作物の違法使用が立証しにくいインターネット上の無断使用行為を舞台として 上記のような判決が下されたことは、インターネット環境が普及した現代に適合した、権利者を守る画期 的判決と言えます。広告業界関係者やウェブサイト・販促物・個人の作品を制作するクリエイターなど、 著作物を使用する側が今後留意しなければいけない、1 つの指針となる裁判例です。(東京地裁 2015 年 4 月 15 日判決(確定)、事件番号:平成 26 年(ワ)24391 号)
※1 写真の著作者またはその管理者から事前に使用許諾を 取得せず、使用料を支払うことなく使用する事
■ 判決のポイント
1 無料素材ダウンロードサイトから入手する場合であっても、識別情報や権利関係の不明な著作物の 利用を控えるべき義務がある(すなわち、著作物を利用する際は、当該著作物に係る著作権等の権 利関係について調査・確認する義務があると考えられる)
2 有料で販売する写真としては、著作者の氏名表示がない状態での使用を認めていても、無断で不 正使用した場合は著作者人格権の侵害となる
3 立証責任について、従来であれば、被害者側において、加害者に著作権侵害の故意・過失があるこ とを立証する必要がある。しかし、本判決によって、被害者側が「加害者による著作物の無断使用の 事実(被害者の著作権等が侵害された事実)」を立証すれば、加害者において著作物の権利関係に ついて調査・確認を怠らなかったことを立証しなければ損害賠償責任が認められ得ることが明らかと なった。事実上、被害者(権利者)による立証責任のハードルが低くなったと言える。

簡単に言うと、「知らなかった」「違法とは思わなかった」は通用しないという事です。
クリエイティブ業務に従事するプロフェッショナルが権利関係の確認を怠って安易に著作物を無断使用した場合に、「有料の写真とは知らなかった」「違法とは思わなかった」などの言い訳がおよそ通用しないことを裁判所が認めたと考えられるとの事です。
デザイナー、Webサイト制作者、編集者、ブロガーの皆様(もちろん私も含めて)ご注意です。

アマナプレスレリースはコチラからどうぞ!

東京地裁の判決文はコチラからどうぞ!

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by mash_boss | 2015-09-02 07:45 | 写真世界等々 | Trackback | Comments(1)
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Commented by 通りすがり at 2015-09-02 13:02 x
判決のポイント1が判決文のどこから導かれるのか、解説いただけないでしょうか。
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