デザイン盗用・・・?   8月13日(木)   5270


今日の写真は、お盆で空いている、朝の新宿 市谷八幡町交差点です。9時31分に撮影しました。
車の量は、通常の半分以下、通行人、出勤する人も少ないです。東京の夏の一面です。
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さて、デザイナー佐野さんによる、オリンピックエンブレム盗用問題。何か雲行き怪しくなってきました。
サントリービールの問題が出てきて、そして、それをデザインした佐野さん御自身で取り下げた・・・ これは大きな意味を持つと思います。
少年の頃、1964年の東京オリンピックのディレクター亀倉雄策さんと、フォトグラファー早崎治さんのポスターに心躍らされ者としては、残念です。
ベルギーの劇場のマークを作ったデザイナーが、佐野さんの釈明記者会見を見た後に言っていた「結果が全て」という主旨の発言に賛成です。
サントリーのトートバッグのデザインは、佐野さんの会社、Mr Designがどの位の規模で、どういう制作方法をとっているかは知りませんが、佐野さんのこれまでの仕事の規模から推察するに、一般的には、CDとして全体のコンセプトを佐野さんが考えて、実作業は若いデザイナーがして、最後は佐野さんがチェックするというスタイルではないかと思います。
その時に、CDとして、会社の責任者としてのチェック機能が働かなかったのが、問題なのでしょう。
佐野さんの会社自体が今回起こった問題に対して「緩い」雰囲気の会社だったのではとも思ってしまいます。
サントリーの件と2020東京オリンピック エンブレムの件は別問題ですが、五輪招致時の「福島原発はコントロールされている」云々の安倍首相から始まり、先の国立競技場問題、そして今回のエンブレム騒動といい、何かあやが付いてしまったというか、筋が悪いというか、問題これからもでてくるのでしょうか?

実は、フォトグラファーにも、以前は似たような問題がありました。
昔、銀座にイエナという洋書店がありました。場所は晴海通りに面した、今はディオールになってしまった所だと思います。銀座の一等地です。
イエナに行くと、外国のファッション誌がたくさん並んでいました。当時の売れているフォトグラファー達は、毎月イエナに言って航空便で送られてきた、外国のファッション誌を買って「ヒント」の元にして写真を写していた・・・  
「航空便」というところが味噌なのです。1970年代初頭です。インターネット等は夢のまた夢、フェデックスやDHLもFAXも無い頃です。当時航空便で送られて来た雑誌は凄く高かったのですが、一刻も早く「ヒント」の元を得るために高い航空輸送版を購入したようでし。仕事の為の投資だったのです。船便で送られて来るの通常価格のものでは遅かったのです。
余談ですが、当時のアメリカ版プレイボーイ等の大人向け雑誌には女性のアンダーヘアが写っているヌードグラビアがありましたが、日本の税関が一冊一冊、黒いマジックで四角く塗りつぶしていました。それを、我々悪ガキは、バターをぬったティッシュペーパーで柔らかくこすって、マジックを剥がしていました。

私の経験としては、アート・ケーンという、通好みのフォトグラファーが写したファッション写真とそっくりそのままのアイディアの写真が、日本のフォトグラファーで今は亡くなっている、いつも白いスニーカーを履いて撮影をしていたという、デザイナーからフォトグラファーになった人が撮影して、日本の雑誌に載っていたのを見て、ココまでパクるか・・・ コピーするかと驚いた事があります。
また、私がアシスタントをしていた、ニューヨークでフォトグラファーになったケン・モリさんが、ある時、怒って打合せから帰って来た事がありました。何でも、今度仕事をする日本の会社の広告撮影の打合せで、デザイナーが外国の雑誌をいくつか持って来て、こんな風に撮ってくれと言ったとか・・・  ケンさん曰く、とんでもない事で、恥ずかしいと思わないのだろうか・・・  そのデザイナーは、ケンさんに、そっくりそのまま写してくれとは、言わなかったと思うのですが、そういう行為が許せなかったようです。当時、パクリ文化が残っていた日本で育った私は、そんなもんなのかな〜 くらいに思いましが、ケンさんにとっては、オリジナリティーこそが命だったのです。ケンさんばかりでなく、外国のフォトグラファーは、まねをする事はいけない事、恥ずかしい事なのです。
Netが世界的に普及した現代は、情報も集めやすく、拡散もしやすくなっています。今の若いプロのフォトグラファーは、パクる事なんかやっていないと信じます。

私が、フォトグラファーになった頃は、PCも無く、カラーコピー機もなく、FAXもない時代でした。
その当時も、広告写真の撮影には、ラススケッチやカンプがありました。文字どおり、カンプライターがADの発想をもとに、絵を描いていました。それを元にスタイリストが物を集め建て込み屋さんが、建て込を作りました。それぞれの立場でクリエイティブをしていました。
それが一変したのは、マッキントッシュ(アップルコンピューターです。)とカラーコピー機とスキャナーの登場以後です。
ラフスケッチがスケッチでなく、あちこちから集めた写真を組み合わせてつくった写真になったのです。カンプライターが絵を描いていた頃は、クライアントも「こんな物ができるのだろう」とおもっていました。ところが、ラフスケッチが写真になると、クライアントはラフスケッチと同じ物ができるんだと思う様になり、ラフスケッチから外れるとNGになったのです。
精密なラフスケッチを元に撮影を依頼される私は(他のフォトグラファーもそうだと思いますが)、「だいじょうぶかな〜」(パクリじゃないかな?)と思う事も多々ありました。
某広告代理店の写真部長だった人が「ラフスケッチはクライアントとの契約書だ」と言っていました。
そうで有る以上、契約違反にならないように写さなければならないのですが、「契約書」がパクリだったらと、少し怖い思いをした事が何回かありました。

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by mash_boss | 2015-08-14 07:48 | 写真世界等々 | Trackback | Comments(1)
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Commented by tes_music_system at 2015-08-14 17:54
おっしゃる通りですね・・・
今度の佐野さんのデザインは
あやが付きすぎで、悲しいですね・・・
いっそ、昔の東京オリンピックのでは
ダメなんでしょうかね・・・?!(笑い)
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