機材「愛」・・・  4月6日(月)  5146


昨日のSDカードのエントリー、私のFacebookとしては反応が多かったです。
コメントも珍しく多く、色々ご注意いただきました。それから推測すると、殆どの「イイネ」が、こんな使われ方するなんて可愛そうという否定的な「イイネ」なのだと思います。扱い方、反省中です。
さて、玉内さんから、いただいたコメントに「機材、メディアに愛がないかな〜」というフレーズがありました。
そうです。昔、中古のハッセルをやっと手に入れた頃は「愛」溢れていました。大昔、上野のアメ横で「コダクロームⅡ」や「トライX」を、貯めたお小遣いで買った頃には「愛」に溢れていました。
ハッセルはちゃんと手入れをしていたし、コダクロームⅡは1枚1枚大切に撮影しました。
永嶋君からのコメントには「丁寧に扱っていれば、三年経っても新品とそんなに変わらない状態を保てると思います。ただ、デジタルの宿命で三年経つとスペックが辛くなりますが!この写真の使い方は、ちょっと道具が可哀想に感じます。」とありました。
そうなんです、カメラもメディアもデジタルになってから、3年事に「離婚と結婚」を繰り返しているような状況です。「愛」熟成される頃には、新しい機材が出てきて、それに変えないと「仕事」の戦いには敗れてしまう・・・・
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10年と少し、モデル撮影会講師をしていますが、ここ数年のアマチュアフォトグラファーの写し方を見ていると、凄い早い連写でムービーのように写している方も少なからずいらっしゃいます。フィルムカメラが多かった時代には、考えられない写し方です。大容量のメディアも買いやすくなり、35mmフィルム15本分くらいのお値段で結構な容量のメディアが買えてしまいます。買った後はフィルム代気にする事なく連写できます。「モデルさんの表情、見ているのかな?」モデルさんへの「愛」が無いのかな〜 と心配になります。
我々プロの世界では、フィルム時代に比べて、露出を計る回数がへりました。露出が違っていても、修正して、もう一回写してもフィルム代もポラロイド代もかかりません。モニターとヒストグラムや、白トビや黒潰れの警告をみればOKです。

フィルム時代に比べて、デジタルでは「写真」を大切にしまくなったように感じます。価値が低くなったように思います。芸術的価値等の事をいっているのではありません。写真1枚の時間を含めてのコストです。
「価値」ひくくなると「愛」が薄くなる訳では決して無いとおもうのですが・・・

「ハミウリ」(シルクメロン)という甘くておいしいウリが中国にあります。ハミウリの産地は新疆・ウイグル自治区、北京や上海から数千Km離れてしています。その昔は北京や上海では、非常に値の張るくだものだったといいます。日本では東京の千疋屋でやっと買えたといいます。それが、何年か前に、中国の東莞に行った時に、道端の露天で売っていたのです。理由は簡単、改革開放で道路や輸送のインフラがちゃんとし、流通機構が整備されたからです。ハミウリは変わっていないのに、価値が全く違ってしまいました。
なにか、デジタル時代の写真のようです。
デジタルでは無く、フィルム時代でも同じです。湿版から乾板に、そして大判フィルムからブローニーや35mmが開発されるにつけ、写真の価値はどんどん変わっていきました。
デジタル以前に、写真の価値というか、機材やメディアへの「愛」を大きくかえたのは「レンズ付きフィルム・写ルンです」ではとも思います。
いずれにせよ、機材やメディアへの「愛」が薄くなっていきがちな昨今です。だからといって、乱暴に扱って言い訳ではありません。反省。

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by mash_boss | 2015-04-07 07:30 | 機材 | Trackback | Comments(1)
Commented by EAP_P at 2015-04-07 11:00 x
カード、私もほぼ同じ現象を度々経験してます。
半年〜一年位で大抵壊れます。
昨日のエントリーは、「あるあるネタ」位に受け止めてたんですが、想定外の市井のリアクションにびっくりです。
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