カレンちゃんのラフスケッチ。7月10日(火)3452
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カレンちゃんのラフスケッチ。7月10日(火)3452_b0069507_644453.jpg今日はラフスケッチのお話しです。掲載した写真は、今日撮影したモデルの滝沢カレンちゃんが描いたラフスケッチです。
今回の撮影の一つは彼女のアイディアでの撮影。彼女の頭の内にある画面上の空間と位置が知りたかったので、描いてもらいました。
打合せで、どんな写真を写して欲しいかは理解できていたのですが、彼女が「ポツッと置いてある感じ」というのですが、その「ポツッと」感を画にしてもらいました。彼女は、前の部分の空間もだいじにしたいとの事・・・ このスケッチを素に、フレーミングを決めライティングを決め、カレンちゃんは様々なポーズで自己表現をしました。ステキな写真が撮れました。
ラフスケッチは、簡単に言えば広告写真を写す時に「こんな感じで写して欲しい。」「こんな感じで写します。」とデザイナーやADがフォトグラファーとクライアントに見せる「完成予想スケッチ」。
今は「ラフ」といいながら、デジタルを駆使してかなり細部まで決められたスケッチになっていて、慣れないクライアント等は「これでいいじゃないか」と言うことさへあります。
大手広告代理店の元写真部長さんなんかは「ラフスケッチはクライアントとの契約書」等ともいいます。フォトグラファーは決められた画を写真に変える作業をするのです。もちろん、商品撮影でもモデル絡みの撮影でも、ライティングや空間、切り取る瞬間でフォトグラファーの個性は出ますが、何かものたりません。CFと連動したり、マーケッティングデーターに基づいたり、莫大な経費をかけるような、現代の広告ではフォトグラファーは技術提供者の面が多々あることは否定できないのですが、ちょっと寂しい感じもします。
昔、広告写真の教室で「アベドンへのラフスケッチ」というのを習った事があります。
ニューヨークのADが、リチャードアベドンに渡したラフスケッチは、縦位置の画面に大ざっぱにモデルの位置がで描いてあるだけで、後は任せる・・・ というもので、そのラフスケッチが載った雑誌も見せてもらいました。もちろん、アベドンだから、60年代だからという事もあるでしょうが、フォトグラファーをやる気にさせるスケッチです。
今日のカレンちゃんのラフスケッチはアベドンへのラフスケッチのようでした。

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by mash_boss | 2012-07-11 08:14 | 撮影 | Trackback | Comments(0)
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