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笑顔のフォトグラファー榎並悦子さんが持っているのは、日本写真保存センター設立のための募金箱です。
日本はカメラ大国であって「写真大国」では無いといわれますが、写真を大事にしないという事でも、正にそのとおりです。
ヨーロッパ諸国や北米では、公立や国立の機関が貴重な写真を保管しています。ところが、日本にはそのような機関が無く貴重な写真が散逸してしまう瀬戸際です。
例えば写真家が亡くなった時にネガが残ります。奥様は遺品として保管しても、子供や孫の時代になると、よほど写真が好きか、詳しくなければ「ネガ」はじゃまな物になり、捨てられる場合が多々あるようです。また、保存状態にもも問題があり、昨今は「ビネガーシンドローム」という現象が確認されました。湿気に気遣って密閉した缶等にネガを入れて長年しまっておくと、フィルムのベースからボロボロと乳剤が剥がれ落ちてしまうのが確認されています。
貴重な写真を保存しようという運動をJPS・日本写真家協会を中心に長い間展開していて、その施設を作るための募金活動をしています。
去年の夏前、麻生自民党政権の末期、評判の悪かった「箱物」経済対策の一環で、国立近代美術館の付属の映画フィルムを保管するフィルムセンター相模原分館の一部として建設予算がつきかけたのですが、直後の政権交代で話が宙ぶらりんになってしまいました。
日本の写真の保管、危ない状態が続きます。
ちなみに、建国以来の歴史を写真できちんと記録をしているのはアメリカだけと言われています。
上の写真を写したのは、今日から麹町のJCIIギャラリーで開催されてる斉藤康一写真展「昭和の肖像」オープニングパーティーで写しました。昨日の熊切さんのパーティーと同様業界新年会でした。
そのパーティーで、お年寄りが倒れて救急車で運ばれる騒ぎがありました。
写真は記録という事で1枚撮影。そう今日撮影した「デジタルデーター」、ネガよりもっと危ないと言われています。
国が大きなサーバーを立ち上げて、個人や会社が保管したいという写真データーをPCから送れば保存されて、やがてそれが国の貴重な記録になるというシステムできないでしょうか?
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