感動しました。! 9月19日(土)1913


b0069507_455346.jpg久保田 博二写真展「アメリカとビルマ」に行きました。
「写真力」の違いを認識させられる写真展です。ほんとに行って良かったと思う写真展でした。「百聞は一見にしかず。」です。絶対に行ってみてください。
芝浦まで足をのばしても、失望は無い写真展です。こんなに、凄い写真を見せられると、私が生業としている「写真」と久保田氏の写す「写真」を、同じ言葉で括って良いのかと真剣に考えてしまいます。同じ道具を使っても全く別物であるという事がハッキリわかります。
もちろん、目的が異なるのですから違って当然なのですが、フォトグラファーとして理屈では無い「差」あるいは、事象の見方の違いに唖然としてしまいます。
広告の写真はデジタルになれば、デジタルの特性を生かして、画像処理等を駆使して表現方法を変えていきます。でも、ドキュメントや新聞写真は記録する「媒体」がフィルムからデジタルに変わっただけに過ぎないのでしょう。
デジタルになって、誰でもが写真を写せるようになると、写真の差は何によって出てくるのか・・・ それは「人間力」の差なのでしょう。
このブログで何回も書きましたが、アメリカの近代写真の父と言われている、スティーグリッツの「技術は誰でも4年もあれば覚えられる、重要なのは、ものを見る目だ。」という言葉をかみしめた写真展です。
「USA 1963-69」の写真達。悲しくて美しい写真です。写っている黒人の怒りと悲しみに満ちた眼の輝きにドキッとしました。ベトナム戦争に本格介入し、泥沼になっていった時代のアメリカの一側面です。
かつて、私は、アメリカ東部に本社を置く企業の広告広報の撮影を長くしていました。その時の広告代理店のAEが、アメリカの広告の根本は「人生は楽しい、XXXがあれば、もっと楽しい」ということだと言っていました。XXXに商品名を入れるのです。
久保田氏的写真と「人生は楽しい、XXXがあれば、もっと楽しい」を分かりやすく説明するアメリカの広告写真、どちらもアメリカです。現実は矛盾に充ち満ちているのでしょう。
69年以降、ベトナムでアメリカは負け、湾岸戦争をし、ソマリアに手を出し、9.11があり、アフガニスタンに手を出し、イランで戦争をする。そしてサブプライムローンにリーマンショック、世界の戦争と富をいってに引き受ける国アメリカ。今のアメリカの久保田氏的ドキュメントフォト、何年後かには見られるのでしょうか・・・

会場にあったパンフレットで知ったのですが、山梨県の清里にあるK MoPAで、久保田氏のダイトランスファープリントによる写真展「アジアの肖像」が10月25日まで開かれています。絶対に見に行こうと思います。

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by mash_boss | 2009-09-20 04:57 | 写真展 | Trackback | Comments(3)
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Commented by burg at 2009-09-20 08:54 x
毎度BOSSの写真展情報は役立たせてもらってますが
ここまで強くお勧めされるのは土門拳写真展以来でしょうか?w
絶対行ってきます、はい。
清里のも気になる・・・(苦笑)
Commented by yschwarzekatz928 at 2009-09-20 09:38
行ってきました!
連休中は清里方面にも行く予定なので、可能ならこちらは同行者も一緒に!と計画中です^^

ここ数日、機材やモノクロームについてずっと考えていましたが…
自分なりの答えを見つける糸口を掴めた気がしました。

強く勧めてくださったBOSSに感謝します!
Commented by masabike at 2009-09-20 17:04
清里、見に行きました。最高に素晴らしい写真展でした。ぜひ言ってみてください。ソフトクリームも食べてきてください(笑)
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