エマルジョンテスト 6月10日(水) 1838


4月入社の新人の太田君が フイルムのエマルジョン(乳剤)テストをしています。
慣れぬ4x5カメラを使い、アオリの訓練も兼ねているようです。
MASHのレギュラー撮影で2本だけフイルム撮影が残っています。2つとも年回4~5会の撮影なので、フイルムの管理がややこしいです。
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プロのカラーフイルムの撮影手順のおさらいです。
プロが使うカラーフイルムは、同じ銘柄のフイルムでも、製造ロットにより発色の傾向が異なります。
ひとつの製造ロットは長くて半年、短ければ2か月位で変わります。
ロットが変わる事に、テスト撮影、現像をして発色の傾向、感度をつかみ、撮影の時にかける色調整フイルター(CCフィルター)を決めます。
その時、テスト撮影に使う、インスタントフイルム(ポラロイドやフォトラマ)との感度の差もチェックします。
製造ロット(エマルジョン)が変わるたびに、これを繰り返します。良い発色の乳剤のフイルムなどは、大量にキープをして、現像所の冷蔵庫に保管してもらっていました。
余談ですが、コダックのフイルムはエマルジョン事に発色傾向、感度のばらつきが有り、フジのフイルムはエマルジョンが異なっても、発色、感度とも安定していました。
何か、車と同じでアメ車は品質のバラつきが多く、日本車はバラツキが無く故障もすくないですが、フイルムも同じです。私がこの道に入った頃は、プロが使うカラーポジフイルムのデフェクトスタンダードはコダックでフジフイルムは全く相手にされませんでした。フジはその後2回の大モデルチェンジでコダックを凌ぐ性能になり、フイルム撮影時代の最後には、シェアはフジとコダックでは逆転をしていました。インスタントフイルムも同じで、最初はポラロイドしか無く、こんなもんだろうと使っていたのですが、フジのフォトラマが出てからは、目から鱗で、インスタントでもこんな良い色が出るという事を見せつけられて、一部モノクロインスタントフイルムを除いては、殆どがフジのフォトラマを使っていました。今は、ポラロイドというブランドは残っていますが、フイルムの製造も、アマチュア向けインスタントカメラの製造も止めてしまいました。
昨今のビッグスリーとトヨタの問題ににていませんか・・・

フイルムの入手、種類によってはますます、困難になっています。
コダックの8x10カラーポジフイルムは、10箱単位でのアメリカへの発注になったそうです。

もう、数年もすれば、フイルムメーカーがプロ用ポジフイルムを製造していないかもしれません。エマルジョンテストは、歴史の一コマになってしまうかも・・・です。

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by mash_boss | 2009-06-11 06:51 | 撮影準備 | Comments(2)
Commented by nuages at 2009-06-19 13:27 x
フィルムのエマルジョンテスト、懐かしいな。
その頃の会社では500本とか押さえていました。

Commented by mash_boss at 2009-06-29 06:53
nuagesさん、フイルムてすと、私は数年やっていません。「死語」になりつつありますね。
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